東海地方は、明日7日午後から8日(土)は再び寒気の流れ込みが強まり、雪の降る所が多くなるでしょう。名古屋など濃尾平野周辺でも、雪が降る見込みです。最新の気象情報と交通情報に注意してください。
白川村や本巣市樽見は記録的な大雪 最強寒波は静岡にも初雪もたらす
今日6日は、上空の寒気が一旦ゆるみ、岐阜県山間部でも雪の降り方は弱くなっています。
48時間降雪量は、岐阜県の白川村で129センチ(昨夜21時まで)を観測し、年間を通じて観測史上1位の値を更新しています。また、本巣市樽見で110センチ(午前6時まで)を観測し、2月の1位の値を更新しました。今日6日13時現在の積雪の深さは、白川村で260センチ、飛騨市河合で191センチ、郡上市長滝で150センチ、本巣市樽見で84センチ、飛騨市神岡で80センチ、高山市で24センチを観測しています。
また、最強寒波の影響で、昨日5日は、静岡市(駿河区)でも初雪が観測されました。平年より30日遅く、2年ぶりの観測です。静岡県にも強い風にのって雪雲が流れ込み、あちらこちらで今シーズン初めての雪が見られました。
各地の積雪状況は、東海地方の積雪マップで知ることができます。車のスリップ事故などには注意してください。また、積雪の多い地域では、積もっていた古い雪の上に、新たに多くの雪が積もっています。比較的表層の雪が滑り落ちる「表層なだれ」に、十分な注意が必要です。屋根からの落雪にも注意してください。
明日7日午後~8日(土)は再び大雪のピーク 積雪エリア拡大
明日7日は、午後にかけて冬型の気圧配置が強まり、上空には強い寒気が流れ込むでしょう。午前中は雪の降り方が弱くなりますが、午後は雪の降る所が多くなりそうです。夕方以降は、上空の気圧の谷の影響で雪雲が広がり、名古屋など濃尾平野周辺でも雪が降る見込みです。
8日(土)も、強い冬型の気圧配置が続くでしょう。上空の北西~北北西の風にのって、愛知県や三重県にも雪雲が流れ込みやすくなりそうです。同じような所に長い時間、雪雲が流れ込むと平野部でも大雪になる恐れがあります。お出かけの際は、周囲の状況変化に注意が必要です。
9日(日)も、冬型の気圧配置が続くでしょう。大雪の峠はこえますが、岐阜県山間部を中心に雪が降る見込みです。なだれや屋根からの落雪に注意が必要です。
10日(月)には、上空の寒気が抜けて、雪は収まるでしょう。
9日(日)にかけての予想降雪量
この先、9日(日)にかけては、飛騨北部や郡上市、西濃の山沿いを中心に、降る雪の量が多くなるでしょう。既に記録的な大雪になっていますが、積雪はさらに増加する見込みです。東海平野部にも、雪雲が流れ込み、雪が降り積もる所がありそうです。積雪や路面の凍結による交通障害に注意が必要です。冬用タイヤを必ず装備するようにしてください。
週間天気 来週は次第に寒さ緩む
向こう一週間は、週のはじめと終わりに天気が崩れるでしょう。10日(月)は、高気圧に覆われて、平野部を中心に穏やかに晴れる見込みです。朝は冷えますが、日中は日差しの暖かさを感じられそうです。11日(火)には、岐阜県山間部も晴れる所が多くなりそうです。12日(水)は天気が下り坂で、午後は雲が広がり、夜には雨の降る所があるでしょう。13日(木)は、午前中は前線が通過するため、広い範囲で雨が降る見込みです。これまで雪で降っていた地域も、今度は雨になる所があり、融雪災害に注意が必要です。
最高気温は、11日(火)から10℃を超える所が多く、寒さは和らぎそうです。
短時間の大雪 注意点は?
① 道路の除雪が追いつかなくなることで、車の「大渋滞」や「立ち往生」が発生する恐れがあります。特に交通量の多い国道や高速道路などでは大規模な立ち往生となり、復旧まで長時間かかることがあります。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。
② 「屋根からの落雪」にも注意が必要です。屋根に大量の雪が積もると、雪の重みで一気に雪が滑り落ちてくることがあります。特に軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど十分な注意が必要です。
③ 道路の側溝などに雪が積もってしまうと、水はけが悪くなり「道路が冠水」することがあります。特に雪の多い地域では消雪パイプからの水が道路に溜まりやすいので注意が必要です。