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今シーズン最強・最長寒波の影響で、日本海側を中心に、豪雪地帯でも大雪になっています。新潟県の津南は、3シーズンぶりに積雪が3メートルに達し、福島県の金山では、24時間降雪量が2月として観測史上1位になりました。週末にかけて、まだ積雪が急増する状態が続きますので、交通機関の乱れや車の立往生などに十分注意するとともに、除雪作業は安全を確認しながら行ってください。

日本海側を中心にドカ雪

今シーズン最強・最長寒波の影響で、日本海側を中心に、積雪がグングン増えています。

6日11時の積雪を見ますと、全国で最も多いのは、青森県の酸ケ湯で389センチです。

次いで、新潟県の津南は300センチと、3メートル以上になったのは、2021年~2022年冬以来、3シーズンぶりです。また、岐阜県の白川は259センチと、250センチ以上になったのは、こちらも3シーズンぶりのことです。

市街地でも今シーズン1番の積雪が続出していて、富山は62センチと平年の約3.6倍、石川県の輪島で16センチ、福井で31センチを観測しました。

特に、今回は、豪雪地帯でも、記録的な大雪になっています。福島県の金山では、6日1時までの24時間降雪量が65センチと、2月1位の値を更新しました。

週末にかけて 積雪急増が続く

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今回の寒波は、強いだけでなく、長引くのが特徴です。

7日~8日は、再び寒気が強まるため、雪の降り方も強まるでしょう。9⽇頃は、強い寒気のピークは過ぎますが、⽇本海側を中⼼に荒れた天気や⼤雪となる所があり、寒気の程度等によっては警報級の⼤雪や⾼波となるおそれがあります。

9日12時までの72時間予想降雪量を見ますと、本州の日本海側では広い範囲で100センチ以上が予想されています。「72時間=3日間」で「100センチ以上」だけでなく、短い時間で積雪が急増するおそれがあります。

週末にかけて、大雪への対策が、長期戦になりそうです。お出かけの際は、交通機関の乱れに注意が必要です。

また、大雪や路面の凍結により、スリップやスタックして、車の事故が発生する可能性が高まります。予定の変更も視野にいれ、もし車で移動する場合は、雪への対策を心がけてください。

そして、大雪に慣れている方でも、油断はできません。除雪作業は必ず2人以上で声を掛け合い、安全を確認しながら行ってください。

短時間の大雪 注意点は?

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① 道路の除雪が追いつかなくなることで、車の「大渋滞」や「立ち往生」が発生する恐れがあります。特に交通量の多い国道や高速道路などでは大規模な立ち往生となり、復旧まで長時間かかることがあります。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

② 「屋根からの落雪」にも注意が必要です。屋根に大量の雪が積もると、雪の重みで一気に雪が滑り落ちてくることがあります。特に軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど十分な注意が必要です。

③ 道路の側溝などに雪が積もってしまうと、水はけが悪くなり「道路が冠水」することがあります。特に雪の多い地域では消雪パイプからの水が道路に溜まりやすいので注意が必要です。

このほか列車のダイヤが大幅に乱れることも考えられます。計画運休などが事前に発表されることもあるため、大雪になる前から交通情報をこまめに確認してください。

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