![](/mwimgs/0/2/-/img_02a89667d229c72bee461d5fb9f44723966708.jpg)
息子2人を育てて「変わったこと」
――2006年、09年と男の子を出産されていますが、お子さんが生まれて変わったことはありますか。
やっぱり、「どれぐらい仕事をするか」というのが一番の葛藤でした。正直な話、子どもがいても仕事をたくさんしようとしたらできるんです。だから何が正解かもわからないですが、私はやっぱり子どものことはその後の一生に関わることだと思ったので、特に小さい頃はしっかりとそばにいて、見ておこうという選択をしました。
そうして生活の中心が子どもになると、舞台の仕事は時間が取られるのでできませんし、長期の撮影も難しかったです。私は両親の力も借りて子育てをしましたけど、誰の力も借りずに育てる方もいますし、スタイルはそれぞれ。自分がこれだと決めたら他の人はどうとか、考えないように、と自分にルールを課しているようなところはありました。
――子育てしていくうえで、気をつけたところはありますか。
私は芸能の仕事がしたくて始めたわけではないけど、結果的に芸能界が合っていたというタイプでした。それでもやっぱり「芸能界で活躍したい、歌いたくて仕方ない」という人のほうが、絶対に伸びると思います。振り返ると「何がなんでもこれがしたい」というのが、私が足りていなかったものだなと思ったんです。
だから子どもたちには、本人が好きなこと、できなくても頑張って挑戦したいと思えることを何か見つけてほしいなと思っています。だから「好き」をつくるきっかけができる環境をつくることは一番意識しましたね。
勉強もスポーツも、ある程度できないとやっぱり好きになれないと思うんです。最初の段階で跳び箱を跳べるとか、友達より走るのが速いとか思えるのが大事だと考えて、小さい頃からいろんな習い事に通わせました。それでまず、学校に行った時に自尊心を持てるように、ということをすごく大事に考えました。いま2人とも野球に夢中になって取り組んでいて、好きなことを見つけられてよかったなと思います。