中間:僕ら、デビュー後も自分たちの進むべき道をずっと探し続けていたので。
藤井:デビュー日に仕事なかった人たちですから(笑)。「関西のええじゃないか言うてる子たち」っていうイメージの次がなかったんで、ずっともがきまくりでした。でも20年に「証拠」を出してからは、他のグループがあまりやってない、ロックとかバンドソングみたいな楽曲をやるようになって。
濵田:7人のメインボーカルがいるバンドって強いんじゃないかなって。
藤井:フェスにも出演させてもらえて、WESTらしさの一つの形が見つかったなと思っています。
──フェスといえば、「星の雨」初回盤Bには、METROCK 2022の模様が収録されます。初の野外フェスにどんな思いで挑んだ?
桐山:ジャニーズWESTを見たことない人たちにも「こいつらの楽曲おもろいやんけ」と思ってもらうにはどうしようって、曲順もギリギリまで何回も会議したね。
中間:でも、プレッシャーよりは楽しみのほうがでかかったかな。
小瀧:見たことない景色を見られる高揚感。いや、正直圧倒されましたね。手の数とかね。
神山:直前まではみんな落ち着きなくそわそわしてたのに、ステージ出た瞬間にパーンって飛んだんですよ。なんっじゃこれ!って。
小瀧:うちわもペンライトも持ってない、両手があいている人を見るのってあんまないんですよ。全員がクラップする画(え)とかも。しかもあんな距離で、ぶぅわーって。
濵田:おっしゃ! お前ら、気がついたらもう俺らの音楽に乗ってるからな!と思って、最後首取れるぐらいヘドバン(ヘッドバンギング)したら、すぐ前にいた男の人も同じようにやってて。うわぁ、これこれこれこれ!ってなった。
神山:ハイになっちゃいましたねだいぶ。
小瀧:普段のライブとはまたちがった、いい顔してるんですよ。僕らでもあんま見ないような。
神山:どんな顔ですか?
小瀧:そーれは(収録映像を)見てもらわないと。
一同:あははは。
桐山:見たなったなー、いま!
濵田:来年も再来年もフェスに出て、「そういえばジャニーズWESTってジャニーズか」ってなるといいなと思ってます。
(構成/本誌・大谷百合絵、唐澤俊介、伏見美雪)
※週刊朝日 2022年8月5日号より抜粋