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「AERA dot.」に最近掲載された記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は1月1日に「AERA dot.」に掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 ひろゆきさんとゆかさんは、何もかもが合わないデコボコ夫婦。付き合い当初から喧嘩も絶えなかったそう。そんな経験をヒントに、渾身のアドバイスをお届けします。

質問07

 ゆかさんひろゆきさんこんにちは。

 結婚21年目の女性です。お互い自由にやりたいことをしています。交友関係も仕事も口は出しません。が、夫婦の意味を感じません。

 子供は1人います。唯一子供に対する思いは重なるので、夫婦を続ける理由になってます。ただ、人生において、お互い前を向いているのに視線が合わない感じです。これなら結婚じゃなくてもよかったと思う。

 結婚ってなんなんでしょうか。
 

ゆかの回答

 婚姻届を提出し、法律的に夫婦になった状態を結婚(法律婚)と呼ぶという前提で、「結婚とはなんぞや?」と考えると、自分が頭に浮かぶのは「家族で使える福利厚生制度のようなもの」です。

 最近は「事実婚」という言葉もだいぶ多く聞かれるようになりましたが、法律婚と事実婚の違いを調べてみると、税制上の優遇措置、親権の違い、相続人の資格の有無などと色々出てきます。 

 法律婚は、この辺の権利や資格を一式与えてくれる制度なので、妊娠、出産、進学、病気、死別……などなど「家族」という単位で発生する、人生の様々なイベントを想定すると、行使できる状態は何かと便利だと思います。一方で、制度はあくまで制度なので、結婚するかしないかは自由ですし、そこに正解も不正解もありません。

 お互い自由にやりたいことができていて、親として子どもへの思いも重なっている、その上で、夫婦関係に疑問を抱いているのであれば、お子さんの年齢や意思にもよりますが、無理に結婚の状態を維持する必要はないと思います。そもそも、結婚の有無に関わらず、一緒にいたければいられるわけですし。

 でも、一方で、「視線が合わないのはこの先ずっとそうなのか?」という部分も考えてみても良いと思います。

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夫婦だとしても、常に同じ方向を向いているとは限らない