突然複数の困難が襲い、まさに“踏んだり蹴ったり”状態の俳優・藤原紀香(53)。ネット上ではファンの温かいエールが集まり、あらためて好感度の高さが示されることとなった。
藤原が長年にわたり所属してきた芸能事務所「サムデイ」は、今年11月下旬に破産手続きの開始が決定。藤原ら所属タレントにも事前に知らされておらず、藤原は同28日にインスタグラムで「あまりにも急なことで、私自身も、大変戸惑っております」とつづっていた。エンタメ誌の編集者が話す。
「債務超過で廃業に至ることになったサムデイですが、藤原が出演した複数の舞台において“チケット代”として関係企業などから集めた一時的な出資金を、社長が債務返済のために横流ししてしまったという一部報道もありました。これが真実なら、藤原は事務所から完全に裏切られた格好であり、彼女が相当なショックを受けているのは自明です」
藤原の受難はこれだけでは終わらない。同29日には、夫の片岡愛之助が歌舞伎の南座「吉例顔見世興行」の稽古中、約7メートルの高さから下降してきた木製パネルと接触。上顎と鼻骨を骨折する大けがを負い、12月1日から始まる舞台の休演を余儀なくされたのだ。
しかし、そんな中でも藤原は同日、自身のインスタグラムに「こんな時こそ 人の温かさ、真の優しさに気づくことができます それは神様が与えてくれた大切な時」と前向きな言葉を投稿。続けて「明日も、前を向いて歩いていこう 笑顔は多くのことを成し遂げるはず keep smiling」とつづり、「#試練は人を強くする」「#人の優しさに感謝」「#大丈夫 だよ」といったハッシュタグを添えている。
加えて、この2日後の深夜にもインスタグラムのストーリーズに「#切り替え #リセット #広い視野」と自身に言い聞かせるような言葉と一緒に、“新月”の写真を投稿していた。
ジョークを飛ばす飾らない人柄
こんな状況でもポジティブワードを連発する藤原に、コメント欄では「愛之助さんと紀香さんなら何事も乗り越えていけると思います。太陽浴びていっぱいパワーもらってくださいね」「紀香さんには藤原家の先祖が必ず守ってくださってます」など、応援メッセージが数多く寄せられている。
常に前向きな印象の藤原だが、芸能ジャーナリストの平田昇二氏は藤原の人柄や評判について次のように語る。
「紀香さんは華やかなルックスや努力を惜しまないストイックなイメージなどから、一見とっつきにくそうな印象を持たれがちですが、仕事現場ではジョークを飛ばして笑わせるなどスタッフや共演者、メディア関係者には飾らない人柄でも知られています。一方、愛之助さんと結婚した当初は自身も芸能活動を続けることもあり、裏方に徹して夫を支える梨園の妻には向かないのではないかといった見方も一部からはありました。しかし、多忙な中でも贔屓筋や来場客への挨拶、案内状の送付などの業務にも励み、梨園の妻としての務めを立派に果たし続けたことで、今では多くの歌舞伎関係者から絶大な信頼を得ています」