片づけが苦手な人は、バッグや財布の中など「小さなところ」から始めてみるといい(写真/gettyimages)
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 片づけられないと悩む人は多い。そんな片づけを習慣化することで部屋がきれいになるだけではなく、人生までも変わる――。大人気のお片づけ習慣化コンサルタント、西崎彩智さんはそう提唱する。ここでは片づけられない人が変わることができる3つのステップについて西崎さんの最新刊『人生が変わる片づけの習慣 片づけられなかった36人のビフォーアフター』(朝日新聞出版)から一部を抜粋する。

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 片づけが苦手な人の中には、「実家も汚いので、私には片づけができないと思っていました」「小さい頃から片づけができない子だと言われ続けていたので自信が持てません」とおっしゃる方がいます。

 確かに、親から片づけを習っていないと、自分も片づけが苦手になってしまうことはあります。また、脳の特性的に片づけが苦手な方は確かにいます。

 しかし、片づけられないことをいつまでも何かのせいにしていては前に進めません。むしろ、あなたの子どもにも同じように連鎖しないよう、少しずつでもいいので、あなたが変わりましょう!

「〇〇のせいで片づけられない」と言っているのは、紛れもなく、片づけられないことを他人のせいにしている証拠。言い訳をしている自分に気づき、できるところから始めましょう。「私には片づけられない」と思っている人が変わることができる三つのステップをご紹介します。

ステップ1 BUT思考からHOW思考になる

 まずは思考のチェンジです。「BUT思考」は、「だって」「でも」など否定的な言葉がすぐ出てきてしまう人の思考のこと。

「私は片づけられない、だって実家も汚かったから」

「片づけたい、でもこんな私にはできない」

といったようにです。そんな過去の自分にとらわれ、他責思考の「BUT 思考」は「HOW 思考」に変えてみましょう。「どうすればいいかな」「何かいい方法はないかな?」と常に未来に思考を向けるのです。

ステップ2 他人と比べるのをやめる

 片づけが苦手な人ほど他人と比べてしまう傾向にあります。例えば、インスタに流れてくるきれいな部屋を見て「私はこんなふうになれない」「うちにはあんなに収納はない」と思ったり。。

 まずは他人と比べることはきっぱりやめましょう。他人と比べたところであなたの部屋は片づきません。比べるべきは、過去の自分です。

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