荒木雄斗さん(右)、荒木 巴さん(撮影/写真映像部・和仁貢介)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年12月9日号では、リストリクトの荒木雄斗さんとFBモーゲージの荒木巴さん夫婦について取り上げました。

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夫28歳、妻25歳で結婚。長女(1)と3人暮らし。

【出会いは?】夫の行きつけのバーで知り合い飲み仲間になり、交際に発展。

【結婚までの道のりは?】夫の転勤が決まったのを機に、「ついてきてほしい」とプロポーズ。

【家事や家計の分担は?】主に夫が朝、妻が夜の家事を担う。職業柄、夫は服をたたむのが得意。家計は妻が管理し、定期的に状況を共有。

夫 荒木雄斗[36]リストリクト 販売員

あらき・ゆうと◆1988年、群馬県前橋市生まれ。大学を卒業後、大手アパレルショップで販売員として勤務。他業種や専業主夫の経験を経て、2020年から現職。アパレルショップでの販売と新人教育を担う

 彼女の料理がおいしいことに感動し、胃袋をわしづかみにされて結婚したのに、思いがけず僕が仕事を辞めてすべての家事を担った時期がありました。それまでも家事は分担していたつもりでいたけれど、自分の仕事がいかに雑だったか、そして自分には知らない家事が山ほどあることを思い知らされました。

 何もせずにいると浴室の鏡はウロコ状態になることや、ゴミ箱も汚れることを初めて知りました。自分の知らないところで妻が頑張ってくれていたことに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 お互いに専業主婦(夫)を経験したことで、互いへの感謝と理解が深まったし、自分は仕事が好きだったんだということも改めて気づくこともできました。今は共働きに戻り、家族も増えて分担すべきタスクは増えましたが、あの経験があったからこそうまく回せている気がします。

 それでも食事だけは妻の手料理が食べたくて、任せてしまいます。いつも美味しいごはんをありがとう。

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