経済評論家の勝間和代〈かつま・かずよ〉さん(撮影・張 溢文)
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 勝間和代さんの「人生を幸せにするお金のレシピ」第9回。※本記事は「AERA Money 2024秋冬号」の勝間和代さん執筆による連載原稿です

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 家にモノが多い人は多いと思います。

 ほとんどの人は、家の隅から隅まで、「使わないけれども昔買った高いモノ」や「もらったので捨てられないモノ」「価値がありそうなモノ」などが並んでいそうです。

 それが自分の生活スペースや収納スペースを圧迫しているのではないでしょうか。

 しかし、現代は技術革新が非常に著しいので、「昔は高かったモノ」の価値が下がっていることがよくあります。

 パソコンやスマホなどをイメージすればわかると思いますが、最新商品だって5年も経てばタダ同然です。

 他のモノも実は同じような形なのですが、パソコンやスマホほどわかりやすい形ではないので、それに気づかないだけです。

 私たちが持っているモノの8割ぐらいは、ほとんど動いていない(使っていない)モノです。

 もし「動いていない8割のモノ」––––たとえば洋服、靴、かばん、お皿など––––を処分することができたら、家のスペースが今より半分か3分の2ぐらいになっても十分快適に暮らせることでしょう。

 毎月、家賃や住宅ローンを払っている人も多いと思いますが、実はその半分は「実は使わないモノの倉庫代」のために消えていると考えれば、お金の面でももったいないと思いませんか?

使わないモノは手放す

 使わないモノは買わない。使っていないモノは、売るか、捨ててしまう。

 この繰り返しをするだけで、家はスッキリときれいになりますし、そこまでの広さも必要なくなってきます。

 家が片付くと、賃貸の人はもっと小さなスペースの家に引っ越すことができるかもしれません。

 住宅ローンを払っている人で、もし物件が値上がりしているのなら、さっさと大きな(広すぎる)家を売って小さな家に引っ越すということも視野に入ってきそうです。

「自分が管理できる範囲で」モノをそろえると、不思議と余計なモノを買わなくなります。

 買うモノが少なくなれば、お金に余裕が出てきます。買ってしまって使わないモノを無駄に捨てることもなくなってきますので、トータルの購入費用も下がっていきます。

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モノを減らすとお金が