全部ちゃんと作り込まれたもの
――日本でのダンス活動でも大きな話題になった出来事がありました。今年放送された『音楽の日』のダンス企画でTravis Japanの中村海人さんとのダンスバトルがネットでも大きな反響を呼びました
あれはたしかに周りからの反響もすごくて、あの放送をきっかけにいろいろな芸能人の方から声をかけられるようになりました。それこそ初めて『NHK紅白歌合戦』に出たときと同じくらいに多くの人から連絡がきたんです。「ダンスバトル良かったです」って。一方で、僕と中村くんが本気でケンカしているかのように受け止められた方もいたみたいで、一部で批判の声も上がっていたようですね。
ただ、言ってしまえばダンスバトルもエンタテインメントなので、全部ちゃんと作り込まれたものなんです。話し合いのもとダンスの構成があって、それに合った演出をして。そもそも勝敗がつくものでもないし、全部アクティング(演技)でお芝居と一緒です。あの場で本気のケンカなんてするわけないので安心してください(笑)。自分の中ではあのようなダンスバトルって子どものころから見慣れた光景だし、特別感はないです。
――近年はダンス番組が次々と誕生するなど、国内でダンスの注目度が上がっているように見えますが、この状況をどう受け止めていますか
ダンスバトルもそうですが、今までテレビがあそこまで時間を割いてダンスを取り上げることってなかったから、時代が変わったんだなと思いました。パフォーマーとしてそれを一番顕著に感じるのは、コラボレーションを積極的に「OK」してくれる事務所が増えたことです。以前はそういうのも実現しにくい雰囲気でしたが、壁がなくなり、表現の幅も広がりました。ダンスバトルもそうでしたが、音楽特番で大々的にダンスの特集を組むこと自体、今までなかったんじゃないですか。それだけ今はダンスに関心のある人が増えたってことだと思います。