来週はじめは「冬将軍」が到来。上空に強い寒気が南下し、各地で初冬の寒さになるでしょう。北海道のほか、東北や北陸でも平地で雪が降り、初雪の便りも続々と届きそう。山に雪を降らせる目安の寒気は関東から山陰まで南下する予想で、冬タイヤなどの備えが必要です。
週明け 北日本や北陸は雨から雪へ
この先の天気や気温の変化に十分な注意が必要です。
17日(日)は日本付近を寒冷前線が通過する見込みです。日本海側からザっと雨が強まり、雷雨になる所もあるでしょう。落雷や突風など天気の急変にご注意ください。
この雨を境にいよいよ本州にも「冬将軍」が到来します。
18日(月)夜には、平地に雪を降らせる目安の寒気が、北海道から東北南部や北陸まで南下し、山に雪を降らせる目安の寒気は関東北部まで南下するでしょう。
東北や北陸など新たな初雪の便りが続々と届くかもしれません。また、関東の山沿いでは雪が積もる可能性もありますので、峠越えのドライバーは必ず冬用タイヤを装着して運転してください。
※「冬将軍」とは冬の厳しい寒さを擬人化した表現で、日本ではシベリアから周期的に流れ込む上空の寒気の集団、「シベリア寒気団」を指します。1812年、フランスの皇帝ナポレオンが率いるフランス軍が冬の厳しい寒さによって撤退に追い込まれたことにより、「ナポレオンはGeneral Frost(厳寒将軍・霜将軍)に負けた」と報じられたことが由来と言われています。
来週は気温が急降下 10月並みから師走並みへ
この時期としては強い寒気が南下するため、18日(月)以降、北日本の日本海側から一気に冷たい空気に入れ替わるでしょう。
最高気温は、札幌は17日(日)は15℃ですが、翌日18日(月)から19日(火)は、5℃を下回り、3℃の予想です。
19日(火)は、仙台で9℃、新潟で10℃と20℃以上の暖かさから一転して、初冬の寒さになりそうです。東京も19日(火)から15℃を下回り、20日(水)は10℃の予想でクリスマスの頃の寒さとなるでしょう。大阪も来週は15℃を下回る日があり、昼間も冬物のコートがかかせません。
各地とも北風が強まる分、体感的には一層寒く感じられそうです。一番暖かい冬物のコートをご準備ください。
朝は一段と冷え込み厳しく 関東以西も一桁に
朝晩の冷え込みも一段と厳しくなります。
札幌は18日(月)と19日(火)は氷点下の冷え込みが続き、仙台では最低気温が4℃以下となるでしょう。
東京や名古屋、大阪、福岡など、関東以西の市街地でも18日(月)の夕方以降は気温が下がります。来週中頃は最低気温が一桁の日が続く見込みです。
今年11月は比較的暖かな日が続いたため、まだエアコンなど暖房器具を使用していない方もいらっしゃるかもしれませんが、暖房が欠かせない寒さになるでしょう。
使用できるかどうか、事前に確認をしておきましょう。