玉木氏は会見中、想定問答などを書いた“カンペ”を手に持っていた。産経新聞の記事に出ていた写真を見ると、カンペには質問のほか、「逃げている印象にならないように」などの注意書きも所々にあった。

 会見の数日前に、こんなことがあった。

 筆者が、今回の不倫の件とはまったく関係ない取材で玉木氏の話を聞こうと、ある党関係者に連絡したところ、「箝口令が出ていて話せない」と言われたのだ。スキャンダルなどではないため、理由について事務所に尋ねると、「一部にお行儀の悪い週刊誌の記者がいて、そのためです」と回答していた。

「異例の対応」

 玉木氏は1日に自身のXを更新しており、「メディアの皆さんへのお願い」と題した投稿をした。国民民主党への取材は事前に事務所へ連絡し、取材依頼を出して党内決裁を経たうえで受けている、という内容だった。

 前出のB氏は「そんな対応は異例だ」と話した。

 11日の会見で筆者が“箝口令”について質問したところ、玉木氏は、

「今回の不倫の件は想定していなかった。一般論として申し上げただけ。今回のことがあるからといって、そのように決めたという事実はない」

 と否定した。はたして、リスク管理とは別だろうか……。

 いずれにしても、得意のスピードで政策を進め、信頼回復を図りたいところだろう。

(AERA dot.編集部・板垣聡旨)

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