「玉木さんは『ありがとう』という言葉がなかなか出てこない人です」

 こう話すのは、A氏と同じように地元事務所にいた元秘書のB氏だ。

「以前、地元後援会の人らと国政報告会のビラ配りをしていたんです。玉木氏はそれを終えたときに『なんだ、これだけしか配れんのか』と愚痴をこぼしていたんです。後援会の人は『なんであんなこと言うんだ!』と怒り、何人かは会から抜けてしまいました」

 離れていくのは後援会だけではなかった。

「秘書がとにかく替わるんです。私が秘書になったときは、数人の秘書が辞めた直後でした。それで私が採用されたんです」

 B氏はそう話し、玉木氏に原因があると語る。

「玉木さんはあたりが強いんです。完璧主義だから、自分の思うようにいかなかったらすぐに大声をあげるんです。私はそうした環境が嫌で、学ぶことはないなと思って秘書を辞めました」

 この点について、前出のA氏は、

「玉木さんは頭がすごく良くて、ほとんどのことを完璧にこなせる人です。だから、『なぜできないの?』と思ってしまう。周りの人にも高い水準を求める完璧主義者であり、そのためか秘書に対して強く当たってしまうのです」

 と話した。玉木氏に対し、違う印象を持つ2人の元秘書から「完璧主義」という共通の言葉が出ていた。

スピード会見は、高いリスク管理能力

 そんな完璧主義者にも隙が生まれたのだろうか。写真週刊誌に、元グラビアアイドルとの“密会”現場を抑えられるという“失態”を演じてしまい、11日に釈明会見を開くことに。

 玉木氏は、報道されている内容はおおむね事実と認め、

「浮かれた部分があったと思います。反省をしないといけないし、自分を戒めていきたい。冷静さを失った行動だったと反省しています」

 などと話し、深々と頭を下げて謝罪した。

 B氏がこう話す。

「玉木さんは自分のことを優秀だと思っているし、優秀なのは事実。ただ、秘書に強くあたるとか、そういう心の部分、倫理観のようなものが欠けていると、ずっと前から思っていました。今回、すぐに会見したのはリスク管理能力が高い証拠です」

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