※SBI証券と楽天証券の手数料比較(これ以外に投信クレカ積立、投信保有ポイント等も3つの表で細かく比べています/記事後半をご覧ください)
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 新NISAの2大人気ネット証券といえば、SBI証券と楽天証券。どちらもいいのだが、「で、どっちよ?」と迷う人も多いはず。そこで両社の違いを比較。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2024秋冬号」から抜粋しています】

【図4つ】SBI証券vs楽天証券、手数料とサービスをしつこく比べた表はこちら!

 2024年6月末時点でSBI証券のNISA口座数は504万、楽天証券は552万。口座数では楽天証券がトップだ。

 まずは個人投資家の意見を聞こう。1人目、仕事を一時休んで大学院で勉強中のレイチェルさんは両方愛用。

「SBI証券で新NISA、それ以外のスポット購入は楽天証券と使い分けています。

SBI証券の新NISAではつみたて投資枠で『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を毎月1万円ずつ、つみたて中。

成長投資枠では2024年8月に米国の半導体株、エヌビディアが急落したときに200万円分を買いました」

 SBI証券と楽天証券については、「どちらを選んでも大失敗はないです。管理画面や操作画面はSBI証券のほうがカチッとした感じ。楽天証券のほうが初心者にはわかりやすい気がします」

お得は変更の可能性あり

 2人目、会社役員のかむいさんは楽天証券ユーザーだった。

「長期投資で一番大切なのは、続けやすさだと思います。楽天証券は投資家の使いやすさを考えたUI(ユーザーインターフェース)が魅力。私は楽天証券で毎月、つみたて投資枠10万円、成長投資枠20万円で『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』をつみたてています」

 かむいさんは、投資信託(以下、投信)のクレジットカードつみたてのポイントなど、ちょっとしたお得は「変更の可能性もあるから」、最優先にはしていない。

 証券会社のサービスを比べるとき、気になるのは売買手数料などの投資コスト。だが主要ネット証券5社では新NISAでの投信、日本株、米国株の売買手数料は無料だ。

 そのため、新NISA以外の課税口座(通常は特定口座)の手数料の安さやサービス内容で比べてみよう。SBI証券と楽天証券は、特定口座でもコストに差がなく両社とも安い。

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