「近ごろニュースのおもしろさがわかるようになりました。米国大統領選挙、中東情勢のような時事ニュースや株価の推移をよく見ています」(チャンミン)[撮影:蜷川実花/hair EZ/make up Choi Seon Hye/styling Yosuke Matsushita/costume ASKYY Garden of eden nude:masahiko maruyama]
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 来年日本デビュー20周年を迎える東方神起。新アルバム「ZONE」は、彼らの集大成であり、新たな始まりを宣言する作品だ。AERA 2024年11月4日号より。

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――チャンミンのボーカリストとしての進化は20周年を記念した新アルバム「ZONE」の聴きどころの一つだ。

ユンホ:日本でアルバムを出すのは久しぶりですし、20周年のアニバーサリーアルバムということもあって、僕たちからファンの皆さんへのプレゼントとなるように、今までで一番トラック数を多く入れました。「ZONE」というタイトルには、イチ(ONE)から始めるとか、「皆さんを僕たちのZONEに招待する」とか、いろんな意味が込められています。

チャンミン:企画の段階からここまで深く関わった作品は今までなかったと思います。「20周年はアーティストにとって特にスペシャルな年だから」というスタッフの“誘導”に乗って、楽曲スケッチから意見を出したり、ジャケット写真のデザインやMVの内容を考えたりして一生懸命作りました。だからこそ満足感もありますし、より愛着のあるアルバムになったと思います。こだわったことと言えば、収録曲かな。今の世界の音楽の流れに乗ったポップな楽曲が多いですが、その中にも「一曲は東方神起らしいバラードを入れよう」と意識しました。

ユンホ:僕は東方神起のストーリーが思い浮かぶアルバムにしたいと思いました。そのために、いつもライブツアーを一緒に回ってくださっているバンドの方に曲を書いていただいたり、ダンサーの皆さんに振り付けを考えていただいたりしました。日ごろからお世話になっている方々と一緒に作ったという意味でも、意義深いアルバムになったと思います。

成熟したセクシーさ

――リード曲の「SWEET SURRENDER」は、東方神起のシグネチャー的リズムから始まるスタイリッシュなダンスナンバー。ダイナミックなダンスかつ繊細な指の動きからは二人の経験と円熟味が感じられる。

ユンホ:これまではパワフルな姿を多く見せてきましたが、僕たちも成熟したセクシーさを見せる時が来たのではないかと思い、この曲をリード曲に選びました。

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