橋本環奈

エンジンがかかるのは「神戸編」から

 エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、橋本の今後についてこう分析する。

「前作の『虎に翼』が別格だっただけで、朝ドラは総じてスロースタートのほうが多いと思います。序盤は主人公を含め登場人物たちのキャラクターや人間関係を丁寧に描く必要がありますし、福岡出身の彼女を博多が舞台の一つであるドラマにキャスティングするのは至極まっとうです。もっとも、毎朝放送されるドラマを通じ主演俳優がリアルタイムに変化・成長していく姿を温かく見守る、というのも朝ドラの醍醐味(だいごみ)です。さまざまな声が寄せられているのは、それだけ期待を寄せていた人が多かった証拠でもありますし、どんな役でも全力で演じる彼女の“高すぎる完成度”が今のところ逆方向に作用しているのかもしれません。むしろエンジンがかかって来るのは、主人公が高校を卒業して神戸に行ってから。専門学校で栄養士を目指して邁進する姿が、彼女自身の持つバイタリティーとシンクロすれば注目が集まっていくでしょう。今回のドラマを通じて演技や表現の幅をさらに広げ、もっと大きく成長することに期待したいです」

 第4週から、姉(仲里依紗)が帰郷して新たな展開を迎えた「おむすび」。橋本の底力に期待したい。

(藤原三星)

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