人気企業が採用数を増やしていても、希望通りの就職をするには入念な準備が欠かせない。

 早大は今年1、2年生向けの資料「キャリアガイド」を作った。就活の前に、学生が自分の人生を主体的にデザインするためのものだ。そもそも大学に進学した目的は何か、どんなことを経験したいか、などを考えるキャリア教育の原点に立ち返った資料だ。

 さらに、1、2年生向けのキャリアセミナーも実施。10月のセミナーでは、「1、2年生はどう過ごす?」「興味を持ったことにチャレンジしてみよう」と問いかけがあり、初対面の人と「夏休みはどうだったか」などを話してコミュニケーションスキルを刺激する時間もあった。キャリアセンター長の野地整さんは、狙いをこう語る。

「就職活動は人生の通り道です。早め早めの活動を勧めるわけではなく、充実した大学生活を主体的に送り、納得感を持って卒業後の進路を決めてほしいと思っています。自身のキャリアを自律的に考え、行動し、人間としての力量を高め、世界に貢献できる人になってほしいです」

(編集部・井上有紀子)

※AERA2024年10月21日号10~15ページ「人気110社×大学の就職力」では、主要大学の人気企業就職者数を表にしています。当初51大学を予定していましたが、編集部が調整する際にミスがあり、誌面には49大学の掲載となりました。表紙には「51大学」とありますが、表紙の締め切りに間に合いませんでした。AERA dot.には、掲載できなかった龍谷大と西南学院大を加えた51大学の表を掲載しています。

AERA 2024年10月21日号より抜粋

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