著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』

 このあたりのことは、聡明な読者の皆さんであればわかると思います。

 あなたの周りにも「ステレオタイプなイメージとは全く異なる人」がゴロゴロしていますよね。

 それがわかるまで、つまりばけのかわをはがすまでには時間がかかったのではないでしょうか。本当の相手を理解するまでには、時間がかかるのです。

 私も「防衛大学校卒の元陸上自衛官」という経歴があるため、「筋肉ムキムキでリーダーシップにあふれたエリート」というイメージを持たれがちです。

 しかし、現実の私は全く違います。

 運動は好きではありませんし、本が大好きです。そして、ゴールデン街の隅っこのバーでマニアックな話をしている酒飲みタイプが、本当の私です。

 しかし、世の中には「筋肉ムキムキでリーダーシップにあふれた知的なエリート」を私に期待する人があまりにも多いことに驚いています。

 勝手に相手が想像していたにもかかわらず、少しでも「違うな」と思われてしまうと「がっかりしました」とか「そんな人だとは思わなかった」などと言われることもあります。

 彼らが好きだったのは、本当の私ではなく、「自分の幻想を投影した私」だったのです。

 だから、仕方ないとしか言えません。
 

 話を戻しますが、あなたがもし人を好きになったり、もっと仲良くなったりしたいと思ったら、「考え方」「行動」「人格」などが好きということもある一方で、ただ「自分の幻想を相手に投影しているだけ」ということもあるのです。

 最初はイメージで好きになっても構いません。しかし、時間をかけて、しっかりと相手を見極めてください。

(ぱやぱやくん)

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