好きな人や仲良くなりたい人が現れたとき、まず考えてほしいことがあります。それは「相手を正しく見ているかどうか」ということです。多くの場合、私たちは相手に幻想を抱き、その人の本当の姿を見えていないことがあります。「美人だから優しい」「一流企業勤務だからしっかりしている」など、先入観をもってしまいがちですが、現実は往々にして異なります。著者最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から抜粋・再編集して、その重要なコツを紹介します。
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恋愛・友人関係問わず、もしもあなたに好きな人とか仲良くなりたいと思える人が現れたら、まず考えて欲しいことがあります。
実は、これによって「信頼できる人かどうか」を見定めることもできます。
このコツを簡単に紹介すると、まず何よりも「相手のことを正しく捉えられているのか?」と自分に問いかけてみようということです。
まずは「その人のどこが好きなのか」を言語化してみましょう。
「考え方」「行動」「人格」などが好きということもある一方で、ただ「自分の幻想を相手に投影しているだけ」ということもあります。
幻想を投影しているケースで言うと、
● あの人は美人だから、優しいに違いない
● 彼は高学歴だから、賢いに違いない
● 彼は一流企業勤務だから、しっかり者に間違いない
● 彼女は部活の主将だから、統率力に優れているに違いない
● 彼女はふんわりした雰囲気だから、優しい人に違いない
こうしたものが該当します。
なぜこのような説明をしたかというと、まさに幻想を投影してしまうということに代表されるように、人間関係が上手くいっていない人の多くは、思い込みが激しいケースがあります。
つまり、現実に生きている相手ではなく、自分の想像の色眼鏡を使って、相手のことをみてしまう傾向があるのです。
なぜなら、現実は意外と、あなたの想像とは違うこともあるからです。
● あの人は美人だけど、大雑把で何も考えていない
● 彼は高学歴だけど、内部進学のボンボンで本すら読まない
● 彼は一流企業勤務だけど、性格も悪く、社内でも干されている
● 彼女は部活の主将だけど、監督に好かれているだけで実力はない
● 彼女はふんわりした雰囲気だけど、短気ですぐにキレる
のように、その人の見た目や属性をもとに、その性格まで推測したところで、だいたい間違っているものです。そもそも、人間にはいろいろな側面がありますからね。