プライベートもギャル気質!?
今回の朝ドラで演じる“伝説のギャル”のイメージにピッタリ合いそうだが、最近は女優としてしっかりと実績を残しているところも期待される要因だろう。
昨年放送されたドラマ「大奥」(NHK総合)では、美貌を兼ね備えた徳川幕府5代将軍・綱吉役を好演。世継ぎを産むことを余儀なくされるという綱吉を、妖艶さを醸し出しつつ哀しさや孤独も表現し、SNS上では称賛の声が相次いだ。また、今年1~3月に放送されたドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)では、昭和からタイムスリップしてきた主人公が自分の祖父だと知ることになる、テレビ局に勤務するシングルマザーという個性的な役どころで出演し、コミカルなシーンもシリアスなシーンも見事にこなしていた。
仲は、自分の好きなことを自由にやるためには、本業である女優としての評価をしっかりと得ることは大前提、という考えを明かしたことがある(「ABEMA TIMES」、24年3月13日配信)。「本業をおざなりにして好き勝手やるのでは誰も認めてくれない」と言い、学校はサボるが成績は良くて宿題もやってくる不良が理想だという。自由なイメージがありながらも、やるべきときにはしっかりやるという一面も持ち合わせているようだ。
エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、仲の魅力についてこのように分析する。
「彼女は一昨年のハロウィーンでゴリゴリのヤマンバメイクを、昨年はセーラームーンのちびウサのコスプレをそれぞれインスタグラムにアップしており、今回の朝ドラの役は、まさに適任中の適任でしょう。その姿勢からは、やる以上はとことんやるという“振り切った明るさ”を感じますし、きっと朝ドラでもインパクトあふれる演技を見せてくれることでしょう。『TOKYO MER ~走る緊急救命室~』や『今際の国のアリス』など、ドラマではシリアスな役からエキセントリックな役までさまざまな表情を披露していますが、どれもしっかりと作品世界で息づいており、大げさでなく天賦の才を感じさせます。個人的に印象深いのはバラエティー番組に出たときの姿。とにかくよく笑い、よく話し、屈託がない。天真らんまんというか、その曇りのない瞳の輝きが多くの人を惹きつけるのではないでしょうか」
仲がこれから“伝説のギャル”という役をどう演じ、朝ドラ「おむすび」に新風を吹き込むのか、今から楽しみだ。
(丸山ひろし)