仕事や育児に一生懸命で、気づけば友達が少なくなった、いなくなった…そんなふうに思っている方は少なくありません。また、中高年期を豊かに生きるために、かけがえのない友達の存在が必須…といった内容の記事もよく目にします。

国は「人とのつながり」を推奨

2024年、日本は世界初の「50代以上の人口が50%を超える国」となりました。超高齢化社会に突入し、国民医療費のさらなる増加も予想できることから、「人生100年時代に向けて健康寿命を伸ばそう」ということがさかんにいわれています。つまり長生きしようだけではなく、健康でいられる時間を長くしよう、ということです。

そのために呼びかけられているのが「フレイル予防」。フレイルとは、心身の活力が低下し、要介護状態となるリスクが高くなった状態のことをいいます。

参照:東京都福祉局HP(  https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kaigo_frailty_yobo/index.html )

フレイルを予防することで、その先にある要介護状態になるのをなるべく先送りしようというわけですね。

そのフレイル予防に必要といわれている大きな3つの要素が「栄養」、「体力」、「社会参加」です。今回のテーマでいうと、「社会参加」に関しては、社会活動を通して人とつながることで、情報や刺激を受けることができ、認知症予防にもなるということです。

そう聞くと確かに「人とつながる」ことは大切なように思えてきます。

「人とのつながり」=「友達」なのか? 本を参考に改めて考えてみよう

誰しも老いを迎えるにあたり、心豊かな時間を過ごせたらと思っているでしょう。寂しい老後を過ごしたくないから、友達をつくらなくちゃ!と思っている人もいるかもしれません。

でも一歩立ち止まって考えてみると、必ず友達をつくらないと、社会で人とつながることはできないのでしょうか? そもそも友達って知り合いとどう違うの?など、いろいろ疑問がわいてきます。

そこで今回は「友達」という存在や、「人とのつながり」について考えるときに参考になる本をご紹介していきます。

異才・押井守監督による「友達」論

やっぱり友だちはいらない。

進化心理学から考える友だちと友情

なぜ私たちは友だちをつくるのか: 進化心理学から考える人類にとって一番重要な関係

必要なのは「ひとりになる勇気」

友だちってなんだろう?: ひとりになる勇気、人とつながる力

コラムニスト小田嶋 隆氏による友達論

小田嶋隆の友達論

「孤独感」を感じたときに読みたい

大人の友だちづくりはむずかしい

「社会とのつながり」の実践方法を教えてくれる

みんなの社会的処方: 人のつながりで元気になれる地域をつくる

社会的問題としての「孤立・孤独」を捉えた本

孤独と孤立: 自分らしさと人とのつながり (Nursing Today ブックレット)

「孤独」を自由と捉えると楽しい!

孤独こそ最高の老後 (SB新書)

「孤独」は癒さない、楽しむもの

ちょうどいい孤独

「みんな仲良く」のプレッシャーから開放される

友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

「ゆるい友達関係」を推奨

大人のゆる友活 ちょうどいいつながりが人生を豊かにする

「健康課題」としてのつながりを考える

孤独の本質 つながりの力――見過ごされてきた「健康課題」を解き明かす

「つながり」が私たちの健康に与える影響

「つながり」と健康格差 なぜ夫と別れても妻は変わらず健康なのか (ポプラ新書)

まとめ

さまざまな視点から「友達」や「人づきあい」について論じられた本をご紹介しました。人によって、他の人とつきあいたい距離感や、心地よい関係性は違うはず。自分にとっての最適はなにか、改めて考えてみるのも良いですね。

(暮らしとモノ班・担当A)

モノ系を得意とする編集・ライター。ユニクロですら店舗で商品を見ても通販で買うほど通販が好き。出版社での雑誌編集経験やファッション通販サイト運営会社でのコンテンツ・マーケティング経験を生かして、みなさまにおすすめのモノや買い方の情報をお届けしています。










 

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