AERA 2024年10月21日号より

大野:レコーディングがすごく楽しかったです。ガチガチのラップをすることはあまりなくて、いろいろな引き出しを開けられたのが面白かった。

工藤:レコーディングで歌詞の意味に気づいてたもんね(笑)。雄大のバースの「塗り残し無し」というのは元々塗装屋をやっていたから。その後の「凪でもシケでもアリ 味わい深いのが愉快痛快な歌うたい」は釣りが好きで、「味」で意図的に切っているのはアジのことをよく言っているのでそうしました。

岩岡:めちゃくちゃ寄せてくれてるのに気づいてなかったんだ?(笑)

工藤:歌いながら「え! 塗り残しって僕が塗装屋やってたことにかけてるんですか?」って(笑)。

大野:歌詞読まずにレコーディングに行くので。僕にとってレコーディングブースは出会いの場所です(笑)。

工藤:想太には愛車のバイクのエンジン音を録ってもらって音源に入れました。

ヒット曲がある強み

――大型音楽フェスで数万人を沸かせる存在となった今、改めてDa-iCEの強みとは何か。

大野:僕たちはダンス&ボーカルを掲げている割にはジャンルをセパレートしていない。割とどこに飛び込んでいっても雰囲気になじめると思っています。

花村想太:知名度もヒット曲もない中アウェーでライブをし続けてきた時期が長かった。ヒット曲が生まれてライブが楽しくなりました。仮に「スターマイン」の頭でいい感じにボケたとしても、その曲が知られていないとボケたことが全く伝わらない。

和田:「こいつら何やってるんだろう?」になっちゃうからね。

花村:「CITRUS」しかヒット曲がなかった時はMCの最中に急にアカペラで「CITRUS」を歌ったり、何度も「CITRUS」を歌うネタをやることで他の曲も聴いてもらおうとしていた。今こうしてヒット曲が複数あるのは本当にラッキーなことだし、僕たちの強みになっていると思います。

(構成/ライター・小松香里)

AERA 2024年10月21日号より抜粋

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