「高市氏なら早期の選挙はない」
B議員が言う。
「萩生田氏は安倍派の幹部として、裏金の中心にいた人でしょう。そのせいで派閥解消となり、処分まで受けている。それが派閥を復活させるような動きをして、高市氏に票を集めようとしていた。萩生田氏は衆院の解散・総選挙について、『高市氏が総裁になれば早期の選挙はない』との見方をさかんに語ってもいました。裏金議員にとっては選挙が早いほど不利ですから、それで歓心を買おうとしたのでしょう。別の安倍派議員からは萩生田氏が高市氏の『推薦人集めを助けた』とも聞き、言葉がなかった。そのためですかね、高市氏の推薦人は20人中13人が裏金議員で、旧統一教会と関係していた議員は9人もいました」
萩生田氏に不信感を持ったB議員は、結局、
「高市氏ではなく、石破氏に投票した」
という。
石破内閣は「数少ないお友達と、やったことない人」
萩生田氏は10月1日にYouTubeの番組に出演し、
「(石破首相は)高市さんを幹事長にすると思った。そしたら総務会長(を打診)で断ったっていう報道を聞きましたけど、そこは私ね、挙党一致考えるんなら、やっぱり幹事長にお願いするべきだった」
と語り、できたばかりの石破内閣については、
「やっぱり(石破首相の総裁)選挙の応援した人たちがポジションを取ってるような感じ。(石破首相の)数少ないお友達と、今までやったことない人、みたいな感じがしますね」
と痛烈な批判を展開した。
また、安倍派内では「次の会長になったらと言われていた」と大物ぶりもアピールし、自らの裏金事件への関与については、
「5人衆っていうのは安倍さんが亡くなった後、これから派閥どうしようかって閣僚や与党の要職のメンバーで打ち合わせしたのが5人。私は、事務総長やったことないから(パーティー券の)ノルマを決めたこともないし、会場の予約したこともない。そういうこと言うと、反省がないって言われてしまうが、それが事実」
と反論していた。