参院政倫審で質問に答える世耕弘成氏
この記事の写真をすべて見る

 石破茂首相は9日に“裏金議員”12人を非公認にすると発表し、自民党内は大きな混乱に見舞われている。15日の公示を間近に控え、事実上の選挙戦がスタートした。東海・近畿の注目選挙区について、政治ジャーナリストの野上忠興氏と角谷浩一氏に聞いた。

【ズバリ!全選挙区当落予測リストはこちら】

*  *  *

10月11日時点で編集部が把握した、第50回衆議院議員選挙に立候補が予想される候補と、識者2人による当落予測。主要5政党以外から出馬し、当選可能性ありと判断された候補は「その他」の欄に記載した。太字・下線表記の候補は前職。【◎:有利、〇:やや有利、△:当落線上、▲:追い上げれば当選の可能性も】

【東海ブロック】

 1日に名古屋市長の河村たかし氏が立候補を表明し、激震が走った愛知1区。河村氏は今回、作家の百田尚樹氏とともに代表を務める政治団体「日本保守党」から出馬する。

 角谷氏は、「河村氏はもともと国会議員で、市長時代もたびたび『総理を狙う男』と公言してきた。いよいよ動き出したか」と河村氏は勢いそのままに国政に乗り込む未来を予想する。

 河村氏といえば、表敬訪問を受けた五輪選手の金メダルを噛んだり、“愛知県知事リコール署名偽造事件”への関与が疑われたりと、たびたび物議をかもしてきた“お騒がせ市長”だ。それでも、野上氏によると、地元関係者からは「河村は侮れない」という声が聞こえてくるという。

「なんといっても話題性が抜群なんですよ。選挙では、その候補の名前がどれだけ浸透しているかが物を言う面がある。投票所の出口で有権者に取材すると、『良い悪いは分からないけれど馴染みのある名前を書いた』と話す人は少なからずいるものです」(角谷氏)

次のページ
「常勝関西」の公明はまさかの…