DJ KOO(写真右)とSAM(撮影/写真映像部・松永卓也)

DJ KOO:元々盆踊りは地域のお祭りでしたが、高齢化社会になっていくにつれて引き継ぐ人がいなくなっています。盆踊り協会が「伝統を大事にしながらみんなで楽しめるようなものができないか」と僕に声をかけてくれたことをきっかけに、やぐらの上にDJブースを作り、盆踊りの曲だけでなく、TRFの曲や最近のEDM、Creepy Nuts、YOASOBI、アニソン、昭和歌謡など、幅広い曲を流す盆踊り大会をスタートさせました。今では昔からの踊り手さんに加えて、家族連れや若い方たちも盛り上がってくれています。

60歳を超えてもなお

伝統を守ることは大事にしつつ、盆踊りには現世の人たちが楽しくやっていることがご先祖様や亡くなってしまった人たちを供養するという意義もあります。盆踊り自体がなくなってしまうことが一番良くないので「形が変わっても残していくことが継承なんだね」と協会の方たちと話しています。それはB.O.Cの「人生100年時代に鳴り止まない気持ちを伝えていこう」というコンセプトと繋がっています。

――60歳を超えてもなおエネルギッシュな活動を続けられる秘訣は何なのだろうか。

DJ KO:ネガティブなことを考えるとどんどんそっちに意識がいってしまうものなので、TikTokを見たり、楽しいことに意識がいくよう切り替えています。また、僕の場合はいつまでも現役でDJをやっていることが大きいです。

SAM:食生活や生活習慣に気を付けることも大事ですが、一番大きいのは体を動かすことです。体にいいことを始めるのに遅すぎることはありません。80歳になっても筋トレをやった分だけ筋肉は強くなりますし、内臓も筋肉なので強くなります。そうなると免疫力が上がって病気にかかりづらくなりますし、かかってもリカバリーが早くなる。そこも何歳になっても新しいことに挑戦すれば元気でいられるというB.O.Cの裏テーマと繋がっています。

(構成/ライター・小松香里)

AERA 2024年10月7日号より抜粋

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