1990年に滞在中の軽井沢で、プロテニス選手(当時)の佐藤直子さんらとテニスを楽しむ新天皇陛下(当時は皇太子) (c)朝日新聞社
1990年に滞在中の軽井沢で、プロテニス選手(当時)の佐藤直子さんらとテニスを楽しむ新天皇陛下(当時は皇太子) (c)朝日新聞社
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 12日、天皇、皇后両陛下と長女の愛子さまは那須御用邸(栃木県)で静養に入られた。4月から日本赤十字社で嘱託職員として勤務する愛子さまにとって、就職後初めての夏休み。愛子さまは「また今年もこのようにして家族で那須に来ることが出来たことをとてもうれしく思っております」と笑顔を見せられた。愛子さまの“家族で”という言葉に、天皇ご一家の仲の良さが伝わるが、そんな仲良しご一家にまつわる過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2019年5月9日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

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「明るいスポーツご一家」。新天皇ご一家と交流がある元プロテニスプレーヤーの佐藤直子さんは、印象をそう語る。テニスを楽しむご夫妻、愛子さまの素顔とは。

 天皇陛下と初めてお会いしたのは、陛下が英オックスフォード大学に留学中、ウィンブルドン選手権を観戦に来られたときです。それ以来、テニスをご一緒し、現在は雅子さま、愛子さまともご一緒させて頂いています。

 高校3年生になられた愛子さまは、すらっと背も伸びて運動はお得意のよう。いつでしたか、「フォアハンドがしっくりいきません」とおっしゃるので、少しだけアドバイスを差し上げたところ、勘がよくのみ込みも早い。今ではパワフルなフォアハンドとなっています。

 陛下も雅子さまも、愛子さまもコートでは屈託のない笑顔を見せておられます。先日も、陛下と雅子さまペア対、私でラリーをしました。

 ふだんジョギングで鍛えている陛下が強い球を打たれたので、球の勢いに押されないよう私が、「エイッ」と気合を込めて打ち返したのです。そんな様子を面白がった雅子さまは、「じゃあ私も、エイッ」とまねをなさって。みんな大笑いです。

 テニスをする前は、ストレッチで体をほぐしてからミニテニスをして、またストレッチでクールダウンします。雅子さまと愛子さまは体が柔らかいですが、陛下はストレッチがやや苦手でいらっしゃる。

「殿下、もう少しいきませんか?」とお声がけすると、陛下は痛そうに「いやぁ、これ以上」と。それを聞いた雅子さまと愛子さまはクスクスと──。

 新時代の皇室を担うおふたりは、お忙しくなられると思います。短い時間で汗をかくことのできるテニスは、続けて頂きたいです。

(本誌・永井貴子)

週刊朝日  2019年5月17日号