ぱやぱやくん最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』より(イラスト:なかきはらあきこ)
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 日常生活で「なんでこの人は…」と思う瞬間、誰にでもあります。Xフォロワー約30万人の元自衛官ぱやぱやくんは、他人と自分の「当然」が違うことから生まれるイライラをどう解消するか、そのヒントを教えてくれます。「見た目は大人、中身は子ども」の人々との付き合い方や、「当然」を押し付けないための心構えを、著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から抜粋・再編集してお届けします。

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 日常生活において「なんだよ、この人……」と思うことはよくありますよね。

 このように思ってしまうのは、お互いの「当然のこと」を自分と相手で共有できていないからです。「敬語を使って会話する」「電車の椅子にはきちんと座る」「カフェでは大きな声で話さない」「仕事を誰かにお願いするときはしっかりと指示をする」などなど。
 

 あなたが「当然」と思っていることは、ほかの人にとっての「当然」ではありません。

 普段のときには当たり前と思えるのかもしれませんが、この「当然」が共有されていないときに、多くの人は面食らってしまいます。

 そして、そのとまどいのせいで、ときに「イラッ」とすることもあるでしょう。

 一方で、先ほど列挙したような「敬語を使って会話する」などのことは、日本では「当然と言えば当然」と思われている部分もあります。

 そう考えると、そうしたことが守れない人にも多少の問題があるのかもしれません。

 しかし、いちいちイライラしていたら、あなたの身が持たないのも確かです。

 自分と相手の「当然」があまりにも折り合いがつかないときには、世の中の多くの人は「中学2年生レベル」であると、考えてみるようにしましょう。

 相手と自分が「対等」であり、お互い良い大人であると思ってしまっているから、イライラするのです。つまり、尊敬の裏返しでもあるということです。

 逆に、この人は「見た目は大人、中身は子ども」なんだなと思っておけば、「ある程度であれば仕方ない」と諦めることができます。

 これによって、あなたの感情エネルギーを節約することができるのです。

 名探偵コナンは「見た目は子ども、頭脳は大人」です。一方で、世の中の多くの人は「見た目は大人、頭脳は子ども」なのです。
 

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「相手はインド人である」と考える