秋篠宮家の長男、悠仁さまが9月6日、18歳の成年を迎えた。高校3年生の悠仁さまは、卒業まで宮中行事に参加する予定はないものの、8月には京都で開催された国際昆虫学会議に出席された。トンボの研究成果が論文として発表され、「研究者」としての学びを深めている悠仁さまのご様子は、生物学者として知られた昭和天皇の少年時代にも重なる。
【写真】びっくりするほど大きな虫捕り網を手に走る、悠仁さまが可愛い!
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秋篠宮さまはトンボを手に持ち、もうすぐ2歳になる幼い悠仁さまの前に持ってきた。
ちょっと力を入れただけで傷んでしまうほど薄いトンボの羽を、ちいさな悠仁さまは指の腹でそっとつまみ、満足そうな表情を浮かべた。
2008年8月、秋篠宮ご一家が栃木県の那須御用邸に滞在されたときの様子だ。
当時、皇室の事情に詳しい人物は、このときの様子を映像で見て、
「2歳にもならない悠仁さまが、トンボの羽を傷つけないように注意深く受け取っている。さすが、天皇家の生物学者としてのDNAを受け継いでいる」
と、感心した様子で話していた。
この頃の悠仁さまについて、秋篠宮妃の紀子さまは、こう話している。
「夏ごろからでしょうか、庭にいる小さな虫,バッタやカマキリなどを見つけて、上手に捕まえては手で持ったり、袖に乗せたりして、よく観察しておりました」
悠仁さまが生物への関心を深めていく様子は、宮内庁内で開催される「宮内庁職員組合文化祭美術展」の出品作からもうかがえる。
お茶の水女子大学付属小の1年生だった2013年には、皇居や赤坂御用地などで採集したトンボやセミ、アゲハチョウの標本を「夏の思い出」と題して出品。標本には手書きで、「日本のヤンマ」「日本のアゲハチョウ」「日本のセミ 日本には35種のセミがいます」などと説明が添えられてあり、標本の下には、「ウチワヤンマ」「Sinictinogomphus clavatus」というように和名と学名で書かれたラベルもあった。
悠仁さまは、チョウの羽の鱗粉(りんぷん)が落ちないよう、丁寧に作業していたという。