自民党憲法改正実現本部の会合へ向かう石破茂元幹事長=2024年8月
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 過去最多の候補者が名乗りをあげるとみられる、自民党の総裁選(9月12日告示、27日投開票)。AERA dot.は、次の総裁や自民党について意見を募る緊急アンケートを行い、約2000件の回答が寄せられた。「次の総裁にふさわしい人物」としてトップ3にランクインした石破茂氏(67)、高市早苗氏(63)、小泉進次郎氏(43)は、それぞれどのような人々に支持され、何を期待されているのか。忌憚(きたん)なき声の数々から、国民の間に渦巻く自民党への本音を読み解く。

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 アンケートは8月15日から18日に実施した。設問は3問で、「自民党にとって次の総裁にふさわしいのはだれか」を選択式、「その議員を選んだ理由」「自民党に求めることはなにか」をそれぞれ記述式で尋ねた。

 AERA dot.のニュースサイトやSNS、メルマガなどを通じて回答を募ったところ、1939件の声が寄せられた。回答者の内訳は、男性が68.6%、女性が28.8%、その他が0.2%、回答しないが2.2%だった。

 候補者のうち最多の608票を集めたのは、石破氏。その後を、409票の高市氏、244票の小泉氏が追う結果となった。

 3氏はそれぞれ、どのような理由で支持されているのか。票を投じた回答者の属性やコメントをみると、三者三様の“カラー”が見えてくる。

「父親譲りの物言い」が印象的な進次郎氏

 3位の小泉氏は、投票者の女性比率が38.5%と3人の中で最も高く、中には「世界に通用するルックス」(60代/女性)と爽やかな外見を魅力に挙げる人もいた。

 とはいえ、支持理由として圧倒的に目立ったのは、今の自民党に風穴を開けられそうな「若い力」だ。

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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