閣議に臨む高市早苗・経済安全保障担当相=2024年8月

 特に、高市氏を支持する人が「自民党に求めること」として寄せた不満のコメントの数々を見ると、現在の自民党に生ぬるさや不甲斐なさを感じ、失望している“岩盤保守層”の姿が浮かび上がる。

「本当の保守政党になる事」(40代/男性)
「国民の生活を守れ、財務省に寄り添わず国民に寄り添う政治をしろ、日本の資源を守れ」(60代/男性)
「中国、韓国など他国に、はっきり日本の立場を伝える党になって欲しい!」(60代/男性)
「日本国民を大事にして欲しい。私利私欲しか考えないなら即刻議員を辞めてほしい」(60代/男性)

 だからこそ、“保守派のスター”だった故・安倍晋三元首相の後継者を自負する高市氏に、「良き時代の自民に戻ろう!」(60代/男性)と懐古の情を抱く人も少なくないのだろう。

堂々のトップは、“背水の陣”のあの人

 そんな高市氏に200票差、小泉氏にはおよそ350票差をつけ、トップの得票を誇ったのが、今回の総裁選を“背水の陣”で臨む石破氏だ。「国民には人気だが国会議員には嫌われる」が定評の石破氏は、過去4度の総裁選で敗れたが、24日の出馬表明では「38年の政治生活の集大成として、これを最後の戦いとして全身全霊で臨んでいく」と決意を語った。

 石破氏を支持するコメントを精査すると、「自民党には期待しないが、石破氏には期待する」という姿勢の人が多いことに気がつく。

「既存の自民党と違う考えを持っていて、今までも隠すことなく発信してきたから」(60代/女性)
「ブラック自民党に染まってなさそう」(60代/男性)
「民衆との感覚が一番近いと感じる。長いものにまかれない、不正には一番遠い自民党議員だと思う」(50代/男性)
「主流派ではない人脈の幹部がトップになることで、自民党が挙党一致で国民のことを考えて政治を行うかを見てみたい。国民に人気がある人がトップになることが、今の自民党が国民に受け入れられる筋道だと思う」(70代以上/男性)
「石破さんを選べない体質が自民党の本質」(70代以上/男性)

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