5年前の3月11日に発生した「東日本大震災」。
地震、火災、津波、原発事故など、未曾有の事態が立て続けに起こり、依然として2584名(※)もの方が行方不明とされる辛い現実があります。
そして、震災前の日常生活を取り戻すため、 困難な状況のなか必死にがんばっている人がたくさんいます。
(※27年3月11日 警察庁緊急災害警備本部広報資料より)
あのような自然災害はもう二度と起きてほしくありませんが、この時期にこそ「他人事」とは思わず、皆さんも万が一に備えて、今できることを始めましょう。

3月11日に発生した「東日本大震災」から5年。防災グッズの準備は万端ですか?
3月11日に発生した「東日本大震災」から5年。防災グッズの準備は万端ですか?
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■3月11日を新たな防災の日に

未曾有の大規模災害「東日本大震災」を受けて、3月初旬の参議院予算委員会にて、安倍晋三首相は以下のように述べています。
「大震災の試練から得た貴重な教訓を記録に残すとともに、防災教育に活用するなど、各世代がしっかりと受け継ぎ、災害の絶えないわが国の防災に役立てていくことは極めて重要だ。復興をしたうえで今後、長期的な観点から3月11日という日をどのような位置づけ、どのような取り組みを行っていくかは指摘を踏まえてよく検討したい」。
こうした発言から、もともと「防災の日」として制定されている9月1日に加え、3月11日も新たな「防災の日」とする動きが出ています。

東大震災(大正12年)が発生した9月1日は、ご存じの通り「防災の日」であり、国民が防災や災害についての知識を高めることを目的として、今でも国や地方団体による講演会や防災訓練が行われています。
そうした機会が増えることは、地震大国・日本に住む私たちの防災意識向上ともなり、何より東日本大震災の記憶を風化させないことにつながるでしょう。

皆さんの防災は大丈夫?
皆さんの防災は大丈夫?

■いざという時に役立つ、防災グッズ情報

とはいえ、いつ起こるかわからないのが災害。
だからこそ、防災訓練を待つ「受け身」ではなく、「自発的」に防災準備をしておきたいもの。
総務省消防庁のホームページでは下記のものを常備しておくよう紹介されています。

現金、印鑑、通帳、懐中電灯、食品、水、救急箱、ライター、缶切り、ロウソク、ナイフ、衣類、手袋、哺乳瓶、インスタントラーメン、毛布、ラジオ、ヘルメット、防災ずきん、電池……

基本的に揃えておかなければならないものだけでもこれだけの数になるわけですから、現金や印鑑、通帳などは、普段から家族全員で置いてある場所を共有しておくとよいですね。
さらに、インスタント食品や飲料水などは、賞味期限を年に数回チェックしましょう。

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