7月24日から開催されたパリ五輪もすでに中盤戦だ。念願のメダル獲得から誤審疑惑、セーヌ川の水質問題など今大会も話題でいっぱいだ。『パリオリンピック総集編』(8月17日発売予定)の編集チームから、 “心を揺さぶれた” シーンやエピソードをお届けする。
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父さんがフランケンシュタインのような自転車を作ってくれた
この記事の写真をすべて見る BMXフリースタイルの中村輪夢選手が5位に終わった一方で、ひそかに注目を集めたのが、6位になったグスタボ・オリヴェリア選手の競技を始めたときのエピソードだ。
地元の大会を見たあとに感化され、父にバイクがほしいとお願いをしたが、BMXの自転車を買ってもらえるほどの裕福ではなかった。しかし、父は廃品置き場の部品をすぐに組み立て、オリヴェリア選手が練習できるようにしたのだという。パリオリンピック公式の選手紹介ページで、オリヴェリア選手は「フランケンシュタインのように組み立ててくれた」と振り返っている。
セーヌ川の大腸菌、道頓堀以上? 健康被害を懸念する声も
トライアスロンでは、セーヌ川の水質問題が注目を集めた。フランス政府やパリ市は水質浄化対策を行ってきたが、五輪開催直前になっても「大腸菌の汚染が深刻」などとメディアを賑やかし、SNSでは「道頓堀よりも汚い」「選手の健康は大丈夫なのか」という指摘も。果たして本当に泳げるのかという懸念もあったが、競技は実施へ。報道によると、実際に泳いだ選手から「10回吐いた」「水を飲まないという考えはあったが、失敗した」などという声があがった。