NISAを始めて、まずは投資信託を購入した、という方は多いのではないでしょうか。その次のステップとなるのが「株式投資」。株式の値段(株価)の変動が投資信託より大きく、投資の難易度は上がりますが、ステップアップしていく方は本当に多いのです。
* * *
新NISAが始まり、今は積み立てで投資信託を買っているけど、次は株式投資に挑戦してみたい――。先日お会いした方が、そんなお話をしてらっしゃいました。
投資信託は、みなさんから集めたお金をプロの投資家が国内外の株式や債権などに分散投資し、その運用で得られた利益がみなさんに返ってくる仕組みです。
一方、株式投資は、みなさんが特定の会社の株式を選んで購入することになります。
先日、こんなニュースがありました。
「個人株主、過去最多の延べ7445万人 新NISAと株高が後押し」(7月2日配信、朝日新聞デジタル)
東京証券取引所などが2日に発表した上場企業(3984社)の株式分布状況調査によると、2023年度の個人株主は延べ7445万人と過去最多になった。前年度から462万人増え、10年連続で前年度を上回った。
昨春には3万円を切っていた日経平均株価が、今年3月には4万円台に上昇したことのほかに、今年1月から新NISAがスタートしたことで、個別株を買う個人投資家が増えているとみられています。
株式投資とは
株式投資とは、株式会社が発行した株式を購入するという仕組みのものです。
企業は、株式を購入してもらうことで資金を調達することができ、株式を購入した人は株式を売却したり、保有したりすることで利益を得ることができます。
なお、すべての株式会社の株を買えるわけではなく、証券取引所を通じて買うことができるのは上場している会社のみです。
また、株式は「株価」という値段で売買され、常に変動しています。投資信託ならばこの変動があまり激しくなく、急激な株価の下落というリスクを減らすことができ、証券会社によっては100円など少額から購入することができるので、まずは投資信託から始める方が多いのです。