米メディアは現在、8月19日から始まる民主党全国大会に向けて、ハリス氏が選ぶ副大統領候補の話題に集中している。ハリス陣営が検討している人物は、10人以上いると言われるが、注目株は、南西部アリゾナ州選出のマーク・ケリー上院議員、中東部ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事、東部ペンシルベニア州のジョシュア・シャピロ知事、南部ノースカロライナ州のロイ・クーパー知事など。カリフォルニア州選出のハリス氏を勝たせる激戦州の顔ぶれだが、特にケリー上院議員とベシア州知事は、勝利の鍵を握るかもしれない。

 ニューヨーク・タイムズの選挙アナリスト、ネイト・コーン氏は、バイデン氏の支持率が23年、18〜44歳の有権者、黒人、ヒスパニック、非白人の全てで、20年よりも下落したと書いている。ハリス氏が、その支持率低下を上昇に変えられるのかが注目される。

 「Brat」は若い人にとっては褒め言葉ではあるが、ハリス氏の経歴は伝統的なエリートで、民主党でも中道派。決して「ちょい悪」ではない。2020年選挙で、トランプ氏を勝たすまじと投票した若い有権者が、引き続きハリス氏を後押しするのか、注目される。

(ジャーナリスト・津山恵子=ニューヨーク)

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