「カマラはBratだ」という投稿がバズっている。
【独自】トランプ「ディープ・ステートを一掃」「報復」 キーパーソンが語った仰天の「ホワイトハウス」人事構想
「Brat」とは、「身近にいるちょい悪な女の子」というニュアンスの言葉。カマラ・ハリス副大統領(59)について、人気シンガー・ソングライターのCharli XCXさんが、X(旧ツイッター)に投稿すると33万件以上の「いいね」がついた(25日現在)。「brat」はCharliさんの最新アルバムのタイトルでもある。
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民主党やリベラル派市民は、ハリス氏の浮上に興奮している。しかし、彼女は果たして共和党の大統領候補、トランプ前大統領(78)に勝てるのだろうか。
バイデン大統領(81)が2024年米大統領選挙から撤退し、ハリス副大統領を後継に推薦した。ライバルのトランプ前大統領は突然、史上最高齢の大統領候補となった。これは、バイデンvs.トランプという「高齢対決」に嫌気していた若い有権者「ダブルヘイター」にとっては、大きな変化だ。
ハリス氏を勝利に導こうという勢いは、想像以上だった。
まず彼女は、バイデン氏の撤退発表から24時間で8100万ドル(約125億円)の政治献金を集めた。米ニューヨーク・タイムズによると、今回の大統領選で候補者が1日で集めた金額としては最大だ。見た目が弱々しく、認知能力に疑問があったバイデン氏が選挙戦を断念したことで、いかに民主党と民主党の支持者が短い期間に「団結」したかが分かる。
25日までのデータによると、ハリス氏は、トランプ氏が保ってきた圧倒的な支持率の差を縮めている。ニューヨーク・タイムズが25日(米東部時間)に発表した支持率は、トランプ氏が47%、ハリス氏が46%。バイデン氏が常に数ポイントの水をあけられていたのに比べて、ハリス氏は肉迫している。
ただ、米メディアは「一時的な興奮」に慎重だ。ハリス氏はおしゃれな富裕層のイメージが強い西海岸カリフォルニア州選出であり、労働者階級や貧困層が多い中西部には「お高くとまっている」と思われやすい。2016年にヒラリー・クリントン氏が、元大統領夫人、元上院議員、前国務長官というキャリアがありながら、トランプ氏に敗北している。しかも米国には、一部の層に根強い人種差別的な意識がある。ハリス氏は、父はジャマイカ出身の経済学者のドナルド・ハリス氏(スタンフォード大学名誉教授)、母はインド出身の内分泌学研究者シャマラ・ゴパラン=ハリス博士で、カリフォルニア州オークランドで生まれたアフリカ系、南アジア系のアメリカ人だ。