"不足しがちな栄養素を○○で補おう"
"○○を食べて健康に"
"長生きの秘訣は○○"
さまざまな健康情報が氾濫する現代社会。ツィッターやフェイスブックなどのSNS、電車の中吊り広告やネットニュースでも見かけるこういった宣伝文句に釣られてしまったり、手軽なサプリメントに頼ってしまったりと、肝心の日々の食事が疎かになってしまう方も多いのではないでしょうか。
そんな現代人に向けて、食文化研究家・魚柄仁之助さんが提言するのが、江戸時代の儒学者・貝原益軒(かいばらえきけん)による大ベストセラー、"元祖"健康バイブル『養生訓(ようじょうくん)』の哲学です。とはいえ、養生訓が世に出た300年前と現代では、食生活を取り巻く環境は一変、私たち現代人がそのまま応用しようとしても無理があるというもの。
そこで魚柄さんが執筆したのが、書籍『ひと月9000円の快適食生活』。同書の中では、魚柄流に養生訓をアレンジした170項目のレシピを紹介、1日1項目を目標に実施していけば、半年間で健康的な食生活をマスターできるようになっています。しかも"安上がりで安全"な食生活を探求する魚柄さんにより、食費は「1カ月9000円以内」で収まるように設定されており、家計にも嬉しい限り。
魚柄さんは同書の中で、「自分で考え、手足を使って、食を賄い、残さず食べる」という哲学こそ、現代人に必要不可欠だと力説。100人いれば100通りの養生法が存在するのであり、健康管理を他人任せにするのではなく、自分の頭で考えて食べることが大切だと訴えています。
洒脱な語り口で、テンポよく綴られる豆知識の数々は、目から鱗のことばかり。今日からすぐ始められるアイディア満載の同書を基に、毎日の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。