6月15日の荻野目洋子の投稿

「東武」には行けても「伊勢丹」は無理?

 では、実際に「ロックT」を着ている40代以上の女性たちは、どんな“本音”を抱いているのか。自らもロックT愛好家の記者が取材をすると「好きなものを着てどこが悪い?」という気持ちと「迷える乙女心」の両方が見え隠れする答えが返ってきた。

「荻野目ちゃんみたいに、小顔でショートカットの女性は着こなせそう。私は新宿の伊勢丹には着て行けないけど、池袋の東武百貨店になら行けるかな? いや、おしゃれに着こなせていたら伊勢丹にも行けるかも」(40代)

「歩いて2分の『まいばすけっと』(イオン系の小規模スーパー)には着て行けるけど、歩いて15分の最寄り駅の近くの『セブンイレブン』には行くことができない…」(40代)

 徒歩2分と徒歩15分の境界線とはなんとも微妙だが、わからなくもない。自宅からの“距離”で判断している人はまだいる。

「好きなアーティストの名前やロゴやキャラクター、バックプリントにツアーの日程などの入ったTシャツはライブに行くと必ず買ってしまいますね。Tシャツ代は5000円くらいですから。ライブ会場で買って、すぐに着ます。そして、帰りもライブ会場の最寄り駅までは着ていますけど、自宅の最寄り駅に着いたら脱ぐ、もしくは、上着をはおる」(40代)

 ライブ会場以外では「着ない」もしくは「着られない」という声も……。

「この年代になると、そんなにTシャツは着ないのに、思い出の品というか、記念品ということでロックTシャツを購入することは多いですね。ライブ中はもちろん着ますが、家に帰ったらハンガーを通して飾っておくかな。ポスターみたいなものかも。最近は、テイラー・スウィフトのツアーTシャツを買ってしまった。そして、袖は通していない」(40代)

「スチャダラパー×小沢健二のライブがTシャツ代込みのチケット代金1万6000円だったので、一瞬悩んで購入。ライブ会場の席に配布されていて、隣の席のものとは異なる仕掛けがあり“面白い!”と思って、その日は着て帰りました。しかし、かなりオーバーサイズのもので、いろいろなところに肉がつく50歳には、大きいのも(もちろん小さいのも)ダメダメ、どこにも着ていけない」(50代)

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