アイドル・俳優/百田夏菜子
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 人生の半分以上を「ももクロ」として過ごしてきた百田夏菜子さん。変わるものと変わらないものを織り重ね、グループはその先へと歩みを進める。AERA 2024年7月15日号より。

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 撮影中、表紙フォトグラファーの蜷川実花に「夏菜子ちゃん、いくつになったの?」と聞かれ「7月に30になります」と答える百田。「本当に? 私も年取るわけだ!」と笑い合う。

 二人の出会いは2013年に発売された雑誌「Mgirl」。その時の撮影はカラフルな衣装に身を包み、頭上にたくさんの人形を載せるキッチュな世界観だったが、10年の時を経て、今回は黒いシックなドレス姿でカメラに対峙した。

「『Mgirl』の時はド緊張でスタジオ入りしたのを覚えています。あの写真は特に母のお気に入りでずっと実家に飾ってあるんです」

 ももいろクローバーZは今年で結成16年。グループとしてまさに“円熟期”に突入している。だが、「やっぱり中身は全く変わらない」と笑う。

「相変わらず高城(れに)はライブの本番前になると毎回『どうしよ! どうしよ!』ってソワソワしてます。それを見てあーりん(佐々木彩夏)が、『大丈夫だよ、死なないから』『誰だって間違えることもあるでしょ』って声をかけて落ち着かせて……最年少が最年長に(笑)。私も本番前は今でもめっちゃ緊張してるんですけどね。でも昔はご飯を食べるタイミングすら気にしてましたけど、最近は『ここで食べないともたなくない?』みたいに考えられるようになりました。だいぶ図々しくなりました(笑)」

 メンバーそれぞれのソロ活動も充実し、以前のようにいつでも4人一緒というわけではなくなった。

「確かに昔ほどは会わなくなっているし、4人揃う機会もなかなかない。でも、ふとつけたテレビでメンバーが活躍している姿を見ると、すごくうれしいんですよね」

(ライター・西澤千央)

AERA 2024年7月15日号より

AERA 2024年7月15日号