左から、戸田彬弘監督、杉咲花、若葉竜也(写真:VCG/アフロ)

次の出演は9月公開の映画

 次に若葉を見られるのは、9月公開予定の映画「ぼくのお日さま」になりそうだ。池松壮亮が演じる元フィギュアスケート選手のコーチの恋人役という気になる役どころで、彼がどう演じるのか興味深い。

 エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、若葉に多くの人がひかれる理由をこう分析する。

「媚びない真摯な演技、リアルでナチュラルな表情から醸し出される“孤高感”は、同年代の俳優の中でも群を抜いています。良い意味で異質な、群像劇のなかでも埋没しない特異な個性を持っており、同じような俳優はなかなか見当たりません。彼が醸し出す孤高な雰囲気は、幼い頃から厳しい大衆演劇の世界に触れていたこととも無縁ではないでしょう。すでに映画で独自のポジションを確立しつつあるだけに、今回の『アンメット』をきっかけに今後テレビドラマに立て続けに出演するようなことはほぼないとは思いますが、それとは反比例して彼の姿をドラマで見たい、と願う視聴者の需要は大いに高まっていくでしょう。ジャンルでいえば、時代劇や犯罪史などの実録モノといったリアルなタイプの作品や、丁寧かつ骨太なドラマ作りに定評があるNHK『ドラマ10』やNHK BSのプレミアムドラマ枠などへの出演でその姿を見たいですね」

 民放ドラマでもまた若葉の演技は見られるのだろうか。期待して待ちたい。

(高梨歩)

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