偽造防止の技術も強化されました。

 触るとざらざらする深凹版印刷、傾けると文字が浮かび上がる潜像模様や両端にピンクの光沢が見えるパールインキ、コピー機では再現できない程の微細な文字、紫外線を当てると発光する特殊発光インキなどが採用されました。見る角度で図柄が変化する3Dホログラムが紙幣で使われるのは、世界で初めてだそうです。

 その一方で、紙幣の変更に伴って、飲食店などでは新紙幣にも対応できる券売機への交換や改修が必要となりました。そのための費用がかかり、新紙幣の発行までに対応が間に合わないといった声も上がっています。
 

「旧紙幣は使えない」詐欺に注意

 新紙幣に変更されるといっても、今までの紙幣が買い物などで使えなくなるわけではありません。

 財務省も「旧紙幣が使えなくなる」などとかたった詐欺行為に注意するよう、繰り返し呼びかけています。私たちの生活が急に大きく変化することは、基本的にはないでしょう。

 そして、冒頭の話のように、世間ではキャッシュレス化が進んでいます。

 現金よりも管理がしやすく、ポイントが貯まるサービスも多いため、お金のやりくりの面でもキャッシュレスのメリットは大きいです。

 政府は、キャッシュレス決済化率を2025年までに4割程度に上げるという目標を掲げており、これからキャッシュレス化はさらに進んでいくことでしょう。
 

 ただ、そうはいっても現金しか使えないお店はありますし、ほとんどのお寺のお賽銭にはやはり現金。現金を使う機会が完全にゼロになるのは、まだまだ先でしょう。

現金とキャッシュレス、状況に応じて上手に使い分けるようにしましょう。

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