いよいよ今年も年末が押し迫ってまいりました。やっと休みになったけど、気がつけば部屋はとてもちらかっている。忙しくて家事の時間がなかったあなた。もっと早く掃除すればよかったは考えないこと。
今からでも間に合います。あと3日、手早く効率的にきれいに掃除していきましょう。

しないでいいことを考えよう

整理整頓と掃除を分けて考える
多くの方の大掃除のスタイルは、整理整頓をしながら不要なものを捨て、スッキリしたところで拭き掃除などをするという形です。しかしこれが失敗のもと。押入れの中や棚から、いろいろなものを引っ張り出し、かえって部屋の中がぐちゃぐちゃになってしまい、やる気をなくしかねません。うまく不用品をまとめても、年末に近づいた時期だと、ゴミの収集日が終わっているということにもなります。
また不要なものを捨てるという作業には、不要・必要を選別する時間があり、その脳の使い方と、拭き掃除などの汚れている部分を綺麗にするという脳の使い方は違うため、両方をミックスしてやることで、かえって時間がかかってしまうものなのです。
それに暮れにやらなければいけないことは掃除ばかりではありません。
まだ出していない年賀状、年越しそば、おせち料理の準備なども気になります。
整理収納はこの時点では、捨て、掃除に徹しましょう。

まずは、メモ帳を用意、大掃除のスケジュールを書きだす

掃除をしようと決めたものの、どこから手をつけたらいいか迷っていませんか?
3日間で大掃除するには、以下の順番がおすすめです。
一日目 玄関
二日目 トイレ お風呂などの水回り
三日目 キッチン・リビング
自分が来客のつもりになって、玄関から、気になったところをチェツク。それぞれの場所で必要な掃除ポイントをメモして書きだしましょう。
やることが、視覚化され明確になると、その日にできる範囲がわかり効率よく動けます。
●玄関(福の神様)
玄関を1日目にするのは、神様が入ってこられる玄関は必ずきれいにしておきたいからです。きれいにした後は、しめ縄など、お正月飾りを飾ります。これで神様をお迎えする準備は完了です。
●トイレ、お風呂などの水回り
範囲が、小さく、置くものも決まっているため、掃除しやすい場所です。水回りがきれいになると、達成感を感じます。
●キッチン、リビング
いつもの掃除、+アルファで、キッチンの水垢を落とし、リビングのふき掃除くらいまでを目指しましょう。
すべて終わり、余裕があれば、窓や、それぞれの部屋を掃除していくとよいでしょう。

掃除用具は特別なものは用意しない

特別な洗剤、掃除用具は必要ありません。普段あるもので掃除しましょう。
雑巾(薄くなった古タオルが最適。多めに)
タオル(手拭きに)
マスク(装着)
ティッシュペーパーかキッチンペーパー
はたき
重曹
セスキ炭酸ソーダ
クエン酸
メラミンスポンジ
軍手
使い古した歯ブラシや割りばし
※セスキ炭酸ソーダ水スプレーの作り方
セスキ炭酸ソーダ(粉)5gを水道水95ccに溶かし、スプレー容器に入れる。
クエン酸水スプレーの作り方も同様に。濃度5%が目安。
さあ掃除をはじめましょう。

掃除が終わって簡単な整理の余裕ができたときは?

掃除が終わって余裕ができたら、お客様をお招きする気分で、整理をしてみましょう。
① お客様を通す部屋を設定します。
② 床に転がっているものを、1か所に集めます。
③ テーブルの上の食器や小物も1か所にまとめます
④ テーブルの上の本や新聞は大きいものを下にして積み上げます。ピラミッド型に積み上げると整然と片付いて見えます
⑤ テーブルの上に散らばっている時計や爪切り、鍵などの小物類は、大きめのお皿やカゴなどにまとめて放り込みます。
⑥ カードやスーパーのレシートや領収書など紙類もカゴに入れます。
⑦ 玄関のくつを壁に向かって真っすぐに揃えます。
⑧ 玄関の傘を真っすぐに立て、傘立てに入れ、1か所にまとめておきます。
⑨ 最後に、お客様の座る位置に座って全体をチェツクしましょう。
ものごとに完璧はありません。掃除や収納もしかりです。70%くらいできればよしといたしましょう。
部屋の空気を抜くため、しばらく玄関のドアをあけ、フレッシュな空気を通したら、終了です。
心おだやかに、ゆったりとした年の瀬を過ごせるといいですね。
参考;「1分そうじ」でいつの間にかキレイ! 沖幸子著
「ナチュラルクリーニング」 佐光紀子著