占い師、作家 しいたけ.
この記事の写真をすべて見る

 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

*  *  *

Q:シングルマザーで子どもが2人います。子どもがまだ小さく、看護師としてパートで病棟勤務していますが、体力的にもこのまま看護師の仕事をしていくことに不安があります。もともと美容が好きで、現在は看護師業の傍ら美容サロンのオーナーをしています。サロンワークは楽しくこちらを本業にしたい気持ちがありますが、経済的なこと、子どものこと、いろいろと考えてしまって踏み切れません。(女性/看護師/44歳/てんびん座)

A:占いの現場にお客さんとして来てくれた方々で、看護師の仕事をしている人って結構多かったんですよね。僕は勝手に看護師さんたちを「盟友」のように思っていたところがあります。なぜかというと、占い師も看護師さんも、お客さんや患者さんの人生を預かっているようなところがあるからです。

 お客さんも患者さんも、人生がかかった問題や病気を抱えていて、でもその個性は千差万別というかバラバラで、一緒に問題について取り組んでくれる人もいれば、他人事みたいに扱う人もいる。なんだかそういう境遇がすごく似ているように感じたし、話をしていて盛り上がることが多かったんです。

 もちろん占い師と看護師さんでは、緊急性や、所属している組織の世界観が全然違うところもあるし、看護師さんのお仕事の大変さってやっぱり他の仕事をする人間にはわからないところもあります。命を扱っている以上、間違いが起こせないという、ハードな責任感みたいなものもきっと肩にのしかかっているような気がします。

次のページ