いつもエネルギッシュな佳子さまの装いは、鮮やかなコーラルピンクのスーツ。小粒の真珠とチェーンを組み合わせた「お気に入り」のネックレスに、真珠のブローチで華やかさが増していた。ブローチには、スーツの色に似た珊瑚のような宝石もついており、小物使いの上手さは格別だ。
「いってらっしゃーい」
居合わせた人たちから声があがる。
佳子さまは、極上のスマイルをみせて手を振り、搭乗口に入った。
ペルー訪問の際、現地メディアから「ほほ笑みのプリンセス」と呼ばれたのは記憶に新しい。とくに一般の人に接するとき、佳子さまの表情はやわらぎ、素敵な笑顔になる。
「パーフェクトスマイル」と呼ばれたように、佳子さまのプリンセス力が増すのは、人びとと接するときだ。
首都アテネで大統領への表敬や記念式典や歓迎の昼食会に臨むほか、世界遺産であるアクロポリスにあるパルテノン神殿や近くの島にある修道院を視察する。この修道院では、日本も支援する壁画の修復が行われている場所だ。イオニア海にあるケルキラ島では、孤児院の訪問や旧市街の視察が予定されている。
ギリシャ滞在中もびっしりと予定が詰まっておりハードな日程だが、現地でも飛び切りのスマイルを見せてくれるに違いない。
帰国は6月1日の予定だ。(AERA dot.編集部・永井貴子)