公式サイトと同じくプロスペクトランキングを発表している米野球専門誌『ベースボール・アメリカ』では1位アクーニャ、2位大谷、3位ゲレーロ。順番は入れ替わっているが、この年の若手ではこの3人が突出した評価を受けていたということだろう。
ちなみに2018年からはすでに6年が経っており、ランキングトップ100の中にはNPBでプレーしている選手も複数存在している。
この年に27位にランクインしていたのは昨シーズン巨人でプレーしたルイス・ブリンソン外野手(当時マーリンズ)。身体能力を生かしたプレーは当時から評価が高く、日本でも走攻守での活躍が期待されたが、打撃、守備ともに粗さが目立ち、1シーズンで帰国となっている。他にも2021年シーズンから2年間DeNAでプレーした中継ぎのフェルナンド・ロメロ(当時ツインズ)は68位にランク。日本では2シーズン通算で防御率4.01とブリンソン同様に結果を残すことはできなかった。
今季から来日した選手では西武のアルバート・アブレイユ(当時ヤンキース)が74位にランクしており、ポテンシャルの高さは折り紙付き。現在はチームの抑えを任されており、ここまで18試合の登板で6ホールド、8セーブ、防御率2.20とまずまずの成績を残している。まだ年齢も28歳。メジャーでも認められたポテンシャルが花開き“大化け”も期待できるだろう。
また、47位につけていたアンソニー・アルフォード外野手(当時ブルージェイズ)は2022年から2シーズン韓国プロ野球でプレー。近年はメジャーで伸び悩んでいる元プロスペクトが早い時期に日本などアジアのリーグでキャリアを立て直すという流れが見られる。
さらに昔を振り返ると、2012年のランキングは面白い。
2位がブライス・ハーパー外野手(当時ナショナルズ、現フィリーズ)、3位がマイク・トラウト外野手(エンゼルス)とともにリーグを代表するスターが並ぶが、その年の1位はなんとNPBのソフトバンクでプレーしたマット・ムーア投手(当時レイズ、現エンゼルス)だった。