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2023年の夏の北陸地方は8月を中心に記録的な猛暑となり、熱中症警戒アラートの発表回数は新潟県で42回と長崎県に並び全国1位となりました。今夏も北陸地方は気温は高いでしょう。夏から秋にかけては、ラニーニャ現象が発生する可能性が高く、お盆の時期を過ぎても残暑が厳しくなりそうです。また線状降水帯が、2022年には福井・新潟、2023年には石川・富山で発生しており、近年は大雨災害がどこで発生してもおかしくない状況となっています。本格的な雨のシーズンは目前で、暑さに加えて大雨への対策も万全にして下さい。

最新の3か月予報 猛暑と短期集中の大雨 極端な天気に注意

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5月21日、新潟地方気象台は、「北陸地方の向こう3か月の天候の見通し」を発表しました。そのポイントは「暖かい空気に覆われやすいため、向こう3か月の気温は平年より高い。」ということです。

その背景には、
①地球温暖化の影響や春までのエルニーニョ現象の影響等により、全球で大気全体の温度がかなり高い。
②インド洋熱帯域では西部を中心に海面水温が高く、積乱雲の発生が多い一方、フィリピンの東方海上では積乱雲の発生が少ないため、日本の南で太平洋高気圧は西に強く、日本付近には太平洋高気圧の縁を回って暖かい空気が流れ込みやすい。
ことがあげられます。

また、降水量に関して、ほぼ平年並みとされていますが、これはあくまでも、3か月でみた場合のことです。2023年の夏(6~8月)の降水量平年比は、例えば福井では102%で平年並みでしたが、月別に見ると、6月は187%で平年よりかなり多く、8月は30%で平年よりかなり少なくなりました。「平年並み」や「ほぼ平年並み」の文言に騙されることのないよう、短期集中の大雨や一時的な渇水の可能性もあるものとして備えるようにして下さい。

線状降水帯 2022年には福井・新潟 2023年には石川・富山で発生

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梅雨や台風による大雨シーズンは目前まで迫っています。また、線状降水帯が、2022年には福井・新潟、2023年には石川・富山で相次いで発生、近年は大雨災害がどこで発生してもおかしくない状況となっています。

まずは、自宅周辺の側溝などを掃除して排水が問題なく行えるようにしておきましょう。また、ハザードマップや万一の際の避難場所を予め確認しておきましょう。ハザードマップは、自宅周辺で浸水(河川浸水・高潮浸水など)の可能性がある場所や、土砂災害(崖崩れ・土石流・地すべりなど)の危険性の高い場所を把握することができます。内容は随時アップグレードされていますので、定期的に見直すことが大切です。

また、災害や被害は皆さんの都合に関係なく、※TPOに無関係に発生してしまいます。通勤・通学の途中、職場・学校周辺、旅行中に土地勘の無い場所で大きな災害や被害に巻き込まれることも有り得ます。ハザードマップを確認する際は、自宅周辺のみにとどまらず、ご自身の行動範囲を考慮して、出来る範囲で広域をカバーしておきましょう。通信が途絶えることも有りますので、万一の際、家族とどこで落ち合うかもあらかじめ決めておくのが安心です。

[※TPOとは:Time(時)、Place(場所)、Occasion(場面)の3つの頭文字]

ラニーニャ現象の発生 太平洋高気圧の北への張り出し強まる

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5月10日、気象庁大気海洋部から発表されたエルニーニョ監視速報によると、このあと、エルニーニョ現象は終息に向かう見込みです。その後、夏から秋にかけては、ラニーニャ現象が発生する可能性が高くなっています。

ラニーニャ現象が発生すると、夏の高気圧(太平洋高気圧)の北への張り出しが強まり、日本列島全体が更に暖かい空気に覆われやすくなります。8月のお盆の時期を過ぎても残暑が厳しくなる可能性があります。

また、例年の台風の進路は、8月⇒9月にかけて徐々に南へ後退していきます。ところが、秋にかけて夏の高気圧(太平洋高気圧)の北への張り出しが強い状態が続くと、台風が本州付近に近づいた場合、日本海コースとなりやすくなります。強いフェーン現象がたびたび発生して、北陸地方では著しい高温となる日が出てくる可能性もあります。

2023年の熱中症警戒アラートの発表回数の多いランキングを見ると、新潟県と長崎県がともに1位で42回、以下、鹿児島県、本県、和歌山県と続き、石川県が6位で36回、富山県が京都府や静岡県と並び15位で29回等、南国と称されたり、一般に夏が暑いとされる府県に混ざり、北陸地方が上位に食い込んでいます。今夏も、厳しい暑さが予想されますので、熱中症などの体調管理、農作物などの温度管理や水の管理には十分な注意が必要です。

エアコンは適切に使い上手に節電

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①エアコン内部のフィルターが汚れると、吸い込む空気の量が減り、部屋を冷やす力が弱まり、多くの電気代がかかってしまいます。フィルターの掃除はこまめに行いましょう。

②室外機の周囲に物が置かれていると、室内の熱が外に出にくくなり、室内の冷却効果が弱まってしまいます。室外機の吹き出し口付近には物を置かないようにしましょう。

③冷たい空気は密度が高いため、室内では床面付近にたまりがちです。風の向きを上向きにする、もしくは水平方向に調整する等して、冷たい空気が床面近くに滞留しないようにしましょう。エアコンとあわせて扇風機等を使って室内の空気を混ぜるのも効果的です。⇒(設定温度を低く下げ過ぎることの防止にもつながります)

④室内に強い日差しが入ると、冷却効果が弱まってしまいます。ガラス張りの室内は、カーテンやすだれを使って強い日差しが室内に入らないようにしましょう。