個別の銘柄を選ぶのが難しければ、東証REIT指数に連動するタイプの上場投資信託(ETF)や、Jリートを組み入れた投資信託を買う方法もある。東証REIT指数に連動するタイプのETFは、株式市場で言えば日経平均株価や東証株価指数のように、リートの市場全体の相場観にもとづいて投資できる。
また、こうしたETFを買う利点の一つに、「分配金の受け取り時期をならす効果が期待できる」(関さん)ことも挙げられるという。
分配金がもらえる時期に偏り
リートは年2回、本決算があり、分配金は決算を受けて投資家に払われる。決算時期は「1月・7月」や「2月・8月」のパターンが過半を占め、分配金がもらえる時期に偏りが生じがちだ。一方、指数に連動するタイプのETFは、分配金がもらえるのが年1回だったり4回だったりさまざまで、個別銘柄に多いタイミングではない時期にもらえるものもある。
いずれにせよ、高い利回りを確保したいのだったらJリートは有効な選択肢だ。物価の値上がりが続く中、インフレに強いとされる不動産関連の資産としての魅力もある。関さんのサイトをはじめ、投資法人や証券会社の取引サイトなども参考にしながら、自分の考えに合った銘柄があったら検討してみよう。
※株式投資はご自分の判断と責任に基づいておこなってください。
(AERA dot.編集部・池田正史)