「他人からどう見られるか」をやめてSNSから距離を置こう
日本のSNSでは、おしゃれな食べ物やブランド品など、キラキラした私生活を公開している人が多い。明らかに「他人からどう見られるか」を意識した行動だ。
そういう人を見ると、私は「本当は不幸なんじゃないか?」と勘繰ってしまう。充実した幸せな人生を送っていたら、人の目なんて気にしないはずだ。
私の知る成功者たちは、そもそもSNSをほとんどしない。まず彼らには暇がない。自慢して反感を買っても仕方ない。加えて、金持ちであるように見えることは、わざわざ敵を増やし、犯罪の対象になりかねない、リスクを増やしているのだ。
自分のビジネスや家族との人生で頭がいっぱいなので、他人の生活に興味がないし、他人の目も気にしない。だから大金持ちのくせに、いつもTシャツと短パンというラフな服装でいたりする(シンガポールのような南国ならなおさらだ)。金持ちに見えていいことは一つもないことを本当の金持ちは知っている。
そんな姿で、たとえば高級ホテルの中を歩いていると、日本なら白い眼で見られることもあるだろう。だとしても、彼らはまったく気にしない。「他人の基準」で生きていないからだ。
他人の基準ではなく、自分の基準で生きられるから、シンガポールは居心地がいいのだ。
もしあなたが他人からバカにされたとしても、相手はどうせすぐ忘れる。他人の基準で生きるなんてバカらしいことは、やめたほうがいい。
どうしても他人が気になるという人は、まずSNSから少し距離を置こう。それが「自分の基準」を取り戻す第一歩だ。自分の人生を生きられないのは、とても不幸なことなのだ。
(構成:伊藤あゆみ)