ソロ公演で歌う沢田研二さん

 山崎育三郎とアンミカがMCを務める「今夜は大熱唱! 昭和の名曲 歌うランキングSHOW」(テレビ朝日・午後7時)が15日放送される。同番組は昨年から今年にかけて6本の特番が放送され、いずれも大好評だった“昭和の名曲”シリーズ。今回取り上げるのは「今すぐ歌いたい松田聖子ランキング」「今すぐ歌いたい沢田研二ランキング」など、歌手やジャンル、シチュエーション別の7つのテーマのランキングを紹介する。今回のテーマのひとつ「沢田研二」の過去の人気記事を振り返る。(「AERA dot.」2024年1月31日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)

【写真】すごい色気…やはりジュリーは「別格」

*  *  *

 歌手の沢田研二は、1月12日から31日にかけ東京・大阪・名古屋の計4カ所で恒例の正月ライブ「沢田研二正月LIVE 2024『甲辰 静かなる岩』」を実施した。

 初日、東京・LINE CUBE SHIBUYAでは、歌いなれた1982年のヒット曲『お前にチェックイン』の音程を大きく外してしまい、「絶望した。一番恐れていたことが始まったのかと。耳が聴こえなくなったら音程が取れへんもんね」と嘆く一面もあったが、75歳とは思えぬ声量とパフォーマンスで全国のファンを湧かせていた。

 沢田のライブと言えば京都弁を交えた歯に衣着せぬMCも魅力の一つ。今回の正月ライブでもさまざまな発言が話題になっている。

 たとえば15日の名古屋・フォレストホールでは、ノンフィクション『ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒』(島﨑今日子/文藝春秋)について。週刊文春で連載をまとめて、昨年6月に刊行された。マスコミ嫌いで、取材にはめったに応じないことで知られる沢田。本については「あれは勝手に書いてるんや」と悔しい思いを吐露。周辺取材に応じた関係者らについても「よかれと思ってこたえてるんだろうが、心ある人は断ってる」と苦言を呈した。

 また17日の大阪・フェスティバルホールでは、チケットの高額転売問題に言及。「チケットが25万円で転売されている。法外な金額を出してまで見たいというのは(不本意だが)嬉しいような気もする。結局は法律を変えないと防ぎようがない」と複雑な心境を語っていた。この問題については、筆者もAERA dot.の記事「ジュリー・沢田研二の人気沸騰!転売サイトで最高25万円に? ライブチケットが入手困難でファン困惑」(1月11日配信)で取り上げている。

 今回の正月ライブでの一連の発言について長年のファンで『沢田研二大研究』(青弓社)の著書がある國府田公子さんに聞いた。

著者プロフィールを見る
中将タカノリ

中将タカノリ

シンガーソングライター・音楽評論家。2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。昭和歌謡、アメリカンポップスをフィーチャーした音楽性が注目され、楽曲提供も多数手がける。代表曲に「雨にうたれて」など。2012年からは音楽評論家としても活動。数々のメディアに寄稿、出演し、近年の昭和歌謡ブーム、平成J-POPブームに寄与している。2023年5月10日にキングレコードから橋本菜津美とのデュエットシングル「夜間飛行~星に抱かれて~」リリース。

中将タカノリの記事一覧はこちら
次のページ
それもスターの宿命といえよう