イラスト:サヲリブラウン

 ここで、飽き性が本領を発揮します。純粋な好奇心とは異なれど、新しいことにトライする動機にはなるのです。50歳を過ぎ、私は自分の「飽き性」を愛おしく思えるようになりました。

 飽き性だけでなく、若い頃は弱点だと思っていたことが、大人になったら強みに変わることがあります。「落ち着きがない」が「アクティブ」と解釈されたり、「引っ込み思案」が「慎重な人」と見做されるように。これだから加齢はやめられませんね!

AERA 2024年5月20日号

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ジェーン・スー

ジェーン・スー

(コラムニスト・ラジオパーソナリティ) 1973年東京生まれの日本人。 2021年に『生きるとか死ぬとか父親とか』が、テレビ東京系列で連続ドラマ化され話題に(主演:吉田羊・國村隼/脚本:井土紀州)。 2023年8月現在、毎日新聞やAERA、婦人公論などで数多くの連載を持つ。

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