だって、そういったアイドルの中には、第2の橋本環奈ちゃんや王林ちゃんがいるかもしれないでしょ。たまたま地方だから活動が広がらなかったってことだけで、そういう子たちが夢を諦めていくなんてもったいない。だったら、そういう子たちがブレークできるかもしれないような場所を提供したい、それがこの企画のはじまりなんだよね。

 だから、この企画に限っては、あえて嫌な言い方をすると「当たり外れ」みたいなことは正直あると思う。実際、集まってくれたご当地アイドルの中には、もちろんすでに人気もあって、歌やダンスの技術も高いグループもいる。でも、中には、フェスには一度も出たこともなければ、そもそも他の地域に遠征することも初めてだったり、ライブなんて数回しかしてないグループだっているからね。

 でも、そんな「当たり外れ」も、この企画の醍醐味だと思って見てほしい。だって、そんなご当地アイドルの中には、まだ誰にも知られていない「ダイヤの原石」みたいな子がまぎれているかもしれないんだからね。そして、そんなアイドルたちが、クロフェスをきっかけに人気が出れば、その子たちが活動している地域の活性化にもつながる。クロフェスというイベントが、ボクだけじゃなく、いろんな人たちの夢のきっかけになっていく可能性があるんだ。そんなことを考えると、ボクはわくわくして、もう開催が待ち切れない。

 子どものころから、ずっとアイドルになりたいと思ってきて、長年アイドルファンでもあったボクが、今ではこうしてアイドルイベントをプロデュースしているなんて、夢のようで、なんだか不思議な気分。

 今現在のボクを、過去のボクが見たら、いったい何を思うのだろうか(笑)。

 あえて過去の自分に一声かけるとしたら、「アイドルのライブを見ながら、真剣にとっているメモ。それはいつかきっと君の役に立つから、真面目に続けろよ」かな(笑)。

 他愛もない内容だったけど、あの時に、ライブのステージングや演出、衣装、歌、歌詞などに対し、自分が感じたことをメモしていた経験が、今のボクが携わっているプロデュース業に、確実に生かされているからね。

 クロフェスにはボクもいろんな役回りで登場予定。アイドルファンはもちろんだけど、アイドルファンじゃなくたって、絶対楽しめるイベントだから、少しでも興味あるなら来てほしいな。みんな、待っているしんよー!!

(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)

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